緑茶の飲みすぎで貧血になる?その理由と安心な飲み方をご紹介♪
今や日本人だけでなく、世界中で飲まれている緑茶。カテキンやビタミンCが豊富で体にいいという健康茶のイメージですよね!
何より私たち日本人の食生活に深くなじんでいて、食事だけでなくちょっとした休憩にも緑茶はとってもおいしい♪和菓子にはお抹茶、緑茶がやっぱり合います。
ペットボトル入りの緑茶が出回るようになった今では、ますます緑茶は身近な飲み物になりました。飲みたいときに飲みたいだけたっぷり飲むこともできます。
そんな緑茶ですが、飲みすぎると体調を崩すこともあるってご存知ですか?飲みすぎて立ちくらみがしたり、めまいがしたりという貧血の症状がおこる場合があるんです。
そこで、今回は緑茶の飲みすぎで貧血になるのかどうか、どんな飲み方がいいかについてご紹介いたします。
緑茶の飲みすぎで貧血になるって本当?
緑茶には、タンニンという成分が含まれています。これはお茶の渋みのもとになっている成分で、ポリフェノールの一種です。他に、ワインやコーヒーなどにも含まれています。
タンニンは次のような作用があります。
- 抗菌作用
- 抗酸化作用
- 抗ウィルス作用
- 解毒作用
そして、もう一つ困った性質があります。
タンニンは鉄分とくっつきやすい
鉄分と結合するとタンニン鉄という物質になり、吸収しにくい状態になってしまいます。このような状態が続くと、鉄分不足から貧血になりやすくなります。
貧血が気になる方や、健康のために鉄分補給を心掛けている方にとっては、困った性質ですよね。
鉄分が不足すると、貧血のほかにクマ・シミなどができやすくなります。体の細胞ひとつひとつに、栄養がいきわたりにくくなるからなんです。まさに健康・美容のカナメ!
緑茶を知らず知らずに飲みすぎてしまわないよう注意したいですね。
どのくらいの量なら大丈夫?緑茶の適量とは?
緑茶のタンニンが鉄分の吸収を妨げてしまうなんて、とても残念ですね。クセもなくて飲みやすいお茶として、日常的に飲んでいる場合も多いはずです。
では、どのくらいの量なら大丈夫なんでしょうか?
1日1リットルくらいまでならOK!
1日1リットル、よほど暑くなければ十分足りそうな量です。これなら、あまり厳しく控えなくても大丈夫ですね!
貧血予防や改善など気になる時には、あまりたくさん飲みすぎないように気を付けましょう。
ちなみに、緑茶の種類によってのタンニンの量はあまり違いはありません。煎茶が、緑茶の中でやや含有量が多く、番茶、玉露とつづきます。
飲むタイミングはいつがいい?貧血が気になる時の飲み方
では、どんな飲み方をすればよいでしょうか?せっかく鉄分や栄養に気を付けた食事を食べても、緑茶のタンニンで吸収が妨げられてしまっては困りますよね。
緑茶は食事の30分~1時間後に飲む
食事中に食べ物と一緒に緑茶を飲むと、タンニンの影響を受けてしまいます。一通り食べ終わってから、30分以上経って緑茶を飲むのが貧血対策としておすすめです。
そして、食事中に一緒にお茶を飲む場合は、タンニンの少ないお茶を飲むといいですよ♪
タンニンの少ないお茶・・・麦茶、ほうじ茶、玄米茶
また、タンニンはクエン酸ともくっつきやすい性質があるので、梅干しや酢を使った料理などのクエン酸が豊富な食べ物と一緒に食べると、鉄分への影響が減ります。
ペットボトルの緑茶もタンニンが多い?急須でいれたときとの違いは?
いつでもどこでも手に入るペットボトルの緑茶。味や風味の向上で、急須で入れたお茶と違いが判らなくなってきました。ところで、ペットボトルの緑茶にもタンニンが多いのでしょうか?
実は、タンニンは急須のお茶の半分ほどになっています。したがって、ペットボトルの緑茶の方が、鉄分への影響は少なくなります。
全体的に栄養成分が少なめ
タンニンだけでなくその他の栄養成分も全体的に少なめになっています。というのも、お茶の浸出に時間をかけすぎないように工夫されているからなんです。
急須で入れる場合もそうですが、あまり熱や時間をかけすぎると、渋みが出すぎたり、茶渋がつきやすかったりしますよね。ペットボトルの緑茶は、そんなマイナス面を最低限に抑える工夫もされているんです。
これから暑い季節には冷たい緑茶もおいしくなってきます♪ビタミンCやテアニンなど体にいい栄養も多いので、飲みすぎないよう気を付けて上手に取り入れていきましょう♪