本枯節と枯節の違いをチェック!荒節の製造方法や風味と比べると!?


かつお節は日本で馴染み深い食材で、ふりかけたりダシにしたり、様々な用途で使われています。

昔、我が家にはかつお節削り器があり、父が愛用していました。簡単に削ることができ、削りたてのものはとても香りが良かったことを覚えていますよ。

スーパーなどでは様々な容量の削り節を販売していてますし、厚削りの商品や薄削りの商品などもあります。

そんなかつお節には本枯節や枯節などの種類があり、見分けが付きにくいです。

そこで、本枯節と枯節の違いは?荒節とも比較し、それぞれの特徴について見てみました。

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かつお節の種類!荒節と枯節と本枯節の特徴は?

日本では古くからかつおが多く獲れていたこともあり、1000年以上も前からかつお節の原形となるものがありました。

そして、かつお節の基本となるものが荒節です!チェックしてみました!

・おろしたかつおを煮て骨を取り除き、燻し乾燥させたもの
・カビ付けは行っていない
・鬼節と呼ぶこともある
・表面は黒く焦げたような色
・製造期間は1カ月位。中心部分まで乾燥させるため、何度も繰り返しいぶす
・水分はおよそ19~22%

そして、荒節にカビ付けして乾燥したものが枯節です!どのようなものかを見てみました。

・江戸時代に広まった
・カビ付けしやすいように、荒節のタール部分や脂肪分を削って形を整える(きれいに削ったものを裸節と呼ぶ)
・裸節にカビ付けし、発酵・熟成させる

・一番カビを落とし、カビ付けと乾燥を繰り返す

・一般的に二番カビまでつけたもを枯節と言う
・表面は薄茶色
・製造に3カ月位かかる
・水分はおよそ15~18%

そして、本枯節は枯節よりカビ付けを多くおこなったもので、製造期間や水分量や味わいが違うのですよ。

本枯節について見てみました!

・枯節のカビ付けと乾燥をさらに繰り返し、さらに熟成させたもの
・カビ付けと乾燥させる回数に決まりはないが、おおむね3回~6回程度
・製造に半年位かかる
・水分はおおむね15%以下

価格も荒節が比較的安価で、最も手間をかけて製造している本枯節が高価な傾向にあるのですよ。

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荒節と枯節と本枯節の風味をチェック♪部位による違いも!

和歌山県印南(いなみ)町がかつお節の発祥の地とされています。

そして、現在生産量が多いのは、鹿児島県枕崎市・指宿(いぶすき)市や、静岡県焼津市などです。

お話した通り、荒節と枯節・本枯節はかつおを原料にしていますが、製造方法が違います。そのため次のように風味も異なるのですよ。

荒節
・燻した香りがする
・(枯節や本枯節よりも)水分が多く、魚っぽい味わいがする
・関西では荒節が好まれ、昆布と共にダシによく使う傾向がある

枯節・本枯節
・カビによって乾燥や熟成が進み、まろやかで上品な味わいになる
・発酵中に生成した酵素により、魚臭さが分解される
・甘みもある
・本枯節は旨味がさらに凝縮されていて、より深みのある味わい
・関東では枯節が好まれる傾向にある

そして、かつお節は背側と腹側に切り分けられ、部位によって味わいが少し違うのですよ。見てみました!

雄節(男節)‥背側
・脂肪が少なく上品な味わい
・澄んだダシが取れる
・薄味の料理のダシなどにおすすめ

雌節(女節)‥腹側
・雄節よりも脂肪分が多いため、コクのあるダシが取れる
・雌節の方が色が濃いダシが取れる
・比較的濃い味の料理のダシなどにおすすめ

雄節は比較的真っすぐな形をしています。一方雌節は丸みを帯びていて、雄節よりも小さいのですよ。

荒節や枯節などの削り節!正式名称などで見分けられる?

スーパーでは荒節の削り節を販売していることが多いです。

次のように、名称や原材料名が枯節や本枯節と違うのですよ。

荒節
・名称:かつお削りぶし
・原材料名:かつおのふし かつお・ふし
・荒節の削り節を花かつおと呼ぶこともある

枯節・本枯節
・名称:かつおかれぶし削り節
・原材料名:かつおのかれぶし かつお・かれぶし

おにぎりの具としておかかは人気がありますよね♪

おかかとかつお節の違いも気になる所です。

おかかとかつお節を同じものとして呼んでいた時代もありましたが、今は次のようにのものとして呼ぶことが多いです。

おかか
・(細かく削った)削り節のこと
・削り節を細かくして味付けしたもの

かつお節
・削る前の塊の状態のもの

かつお節は和食に欠かせない食材です。香りや旨味を楽しみながら、使っていこうと思っています♪

2025年12月


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