じゃがいもの芽ってどれくらい取ればいいの?ソラニンに注意!
毎日の料理に便利に使えるじゃがいも。肉じゃが、カレーライス、ポテトサラダなど、子どもも大好きなメニューによく使いますよね。我が家でもみんな大好きで、1年中常備しています。
旬の時期になると、実家の畑で取れたじゃがいもをたくさんもらうので、毎日のようにじゃがいも料理を楽しむのですが、それでも食べきれなくて、芽が出てしまうこともしばしば…。
じゃがいもの芽は体に良くないから食べてはいけない!と昔から言われていたので、芽が出てくると取って使うか、伸びてくると捨ててしまっていました。
もったいないので、できるだけ料理に使いたいのですが、どの程度芽をとれば安全なのかわからないんですよね。そもそも、芽が出ないように上手に保存できる方法ってあるんでしょうか?
じゃがいもの芽ってどれくらいとればいいの?上手な保存方法についてもお知らせします。
じゃがいもの芽に含まれるソラニンとは?どのくらい危険?
子どもの頃から「じゃがいもの芽には毒があるから食べてはいけない」と言われていました。実際学校の調理実習で、じゃがいもが原因で食中毒になる事例が毎年のようにありますよね。
じゃがいもには、ポテトグリコアルカロイド(PGA)と言われる天然毒素が含まれているんです。中でもソラニンという名前は聞いたことがあるかもしれませんね。
じゃがいもが発芽すると、芽やその周りの実には、ソラニンが増えてきます。また光が当たったり傷ついたりして緑色になった皮にも、ソラニンは多く含まれているんですって!
ソラニンが体内に入ると、頭痛や嘔吐、腹痛、食欲減退、めまいなどの症状が出ることがあるんですよ!さらに摂りすぎると死に至ることも!
家庭菜園などで栽培されたじゃがいもの中には、土からはみ出して育ったり、日の当たる場所で保管されたりして、緑色になったものがよく見られますよね。
芽は気を付けて取り除いていたけれど、緑色の皮もダメだったとは知らなくて、あまり気にせずに食べていました。新鮮だから皮つきで、というのも、あまりよくないんですね。
大人の場合は、少し食べた程度ならそれほど気にしなくてもよいのですが、子どもは大人の1/10程度でも発症することがあるんですって!
子どもに与えるときには、ソラニンを丁寧に取り除いて調理するとともに、緑がかった未成熟のものは使わない方がよさそうです。
じゃがいもの芽!どれくらい取り除けばいい?
では、芽が出てしまったり、皮が緑色になってしまったじゃがいもは、食べられないんでしょうか?
実は、ソラニンが多く含まれている部分を取り除けば食べられるんですよ!ではどのくらい取り除けばよいのでしょうか?
ソラニンは芽だけではなく、その周りの実にも含まれています。芽の周りは2㎜程度、深さは3~5㎜程度くりぬきましょう。また緑色の皮は1㎜程度の厚さで取り除きましょう。
また、ソラニンは水に溶ける性質があるので、取り除いた後に水にさらすと、ある程度取り除くことはできます。
私はじゃがいもを調理する時、皮を剥いて切ったら水にさらす習慣があるのですが、これってソラニンを取り除くのに有効だったんですね!
じゃがいもの消費期限は?上手な保存の仕方はこれ♪
ではじゃがいもってどれくらいの期間保存できるんでしょうか?賞味期限や消費期限はあるの?
野菜や果物などの青果は、基本的に消費期限などが定められていないので、お店で買ったときにいつまで持つ、というのはよくわからないんですね。
状態を見て、芽が出てもまだ実がしっかりしている間は、芽を取り除けば食べられますが、実がしなびたりグニョグニョになってきたりしたら、食べられません。
じゃがいもなどの根菜類は、基本的に常温で保存します。新聞紙を敷いたかごや段ボールなどに入れ、空気が通りやすいようにばらして保存するといいですよ♪
日の当たるところで保存すると、皮が緑色になってソラニンが増えてしまうので、暗くて風通しのいいところで保存しましょう。
お店で買ったものは、お店での保存状態や購入時期などによって、結構すぐに芽が出ることもありますが、収穫時期から2~4か月は発芽しません。
じゃがいもは、そのままだと冷蔵保存や冷凍保存には不向きです。ただし、冷蔵庫の野菜室なら、新聞紙に包んでビニール袋に入れて保存すれば、3か月ほど保存が可能なんですよ!
どうしても冷凍保存したいときは、マッシュポテトにして小分けにすれば、1ヶ月ほどは保存可能です。また、干しいもにすれば、冷蔵庫で1ヶ月ほどは保存できますよ。
使いやすい食材だからこそ、上手に保存して1年中使いたいですよね♪ソラニンには気を付けつつ、じゃがいもを毎日の食卓においしく取り入れたいですね。