しらすとちりめんじゃこの違いって何?作り方や品種・地域をみてみよう!
小魚食べたらかしこくなるよ、っと小さい頃によく食べさせられていたちりめんじゃこ。そう、我が家は「ちりめんじゃこ」、と呼んでいました。
そして、買い物や外食などで「しらす」という言葉も知ったような気もします。「しらす」と「ちりめんじゃこ」、どっちを使いますか?
私は、どんな違いがあるのかあまり区別しきれないまま2つの呼び方をしてきたような気がします。
お店でも「しらす」「ちりめんじゃこ」どちらの名前も並んでいますよね。2つに何か違いがあるのか、ちょっと気になります。
そこで今回は、しらすとちりめんじゃこの違いは何?をテーマにご紹介いたします♪
しらすとちりめんじゃこは違いは何?乾燥具合に注目!
しらすとちりめんじゃこ、どちらも小魚のことを呼びますよね。ちょっと思い浮かべてみると・・・、
白っぽくてやわらかいタイプと、ちょっと灰色っぽくて固めに乾いたタイプとがあります。乾燥具合から区別しているのでしょうか?
実は、その通り!乾燥具合によって呼び方が違うんです。
ちりめんじゃこ・・・釜茹で後、しっかり干して乾燥させたもの
細かく区別すると、釜茹で後のしらすを軽く干したものを「しらす干し」と呼びます。
しらす・ちりめんじゃこを作る工程
- 水洗い・・・ゴミや粘膜を洗い落とします
- 釜茹で・・・大きさや鮮度によってゆで時間を調整します
- さます・・・茹であがったら常温まで急速にさまします
- 天日干し・・・干す時間を調節します
しらすは釜茹で後、常温まで冷ましたもの、ちりめんじゃこは天日干しを十分したものです。
釜茹でしてから、どれだけ乾燥させたかどうかが呼び方の違いになっているんですね!
見た目でいうと、白っぽいのは「しらす」、灰色っぽいのは「ちりめんじゃこ」というところでしょうか♪
しらすとちりめんじゃこは違うお魚なの?魚の品種に注目!
小さい子供たちに「ねぇねぇ、しらすとちりめんじゃこは違うお魚なの?」って聞かれたら、なんと答えたらいいんでしょう?
お魚の乾かし方が違うのよ、と答えてもぬぐいきれないもう一つの疑問、「魚自体違うのかどうか?同じように見えるけど」
実は、その通り!品種は同じなんです。
しらすもちりめんじゃこも、イワシの稚魚を使って作られています。主にカタクチイワシですが、季節によってマイワシやウルメイワシが使われます。
さらに細かい話ですが、稚魚の成長の度合いでさらに呼び方が違います!
小さいものから、ちか(上干)ちりめん→かちりちりめん→かえりちりめんと呼び方が変わる!
スーパーの鮮魚コーナーでこの名前を見かけますよね。じつは成長の違いだったんですね。ちか、かちり、かえりの順にじゃこの大きさが大きくなり、味も強くなるんです。
ちかは甘みがあって、かえりは味が濃くなり、かちりにはやや苦みも加わります。ちかはふりかけやサラダ、和え物に、かえりは食べごたえがあるのでそのままおやつやおつまみにできます。
かちりは、その中間の食感と味わいなので料理でもそのままでもどちらにも使えます♪
大きくなると骨もしっかりしてくるので、カルシウム含有量も増えて栄養面でもうれしいですよね。
呼び方は地域によっても違う!
乾燥具合や成長の度合いによる違いをご紹介してきましたが、もう一つ軽く残る疑問があります。「方言も関係してるのかも?」
実は、その通り!地域によって呼び方が違っています。
高知県では、しらすもちりめんじゃこも全部「ちりめんじゃこ」と呼ばれています。大きさや乾燥具合も区別なくちりめんじゃこと表現されています。
おおまかに関西では「ちりめんじゃこ」、関東では「しらす」という呼ばれ方をしていたようです。
流通や人の移動も活発になり、現在では地域での呼び名の違いは随分あいまいになってきて、そのためか2つの言葉が同じように使われるようになっているんですね。
ちなみに、主に関西で春先に「いかなご」という小魚も出回りますが、こちらは品種自体が違います。カタクチイワシはニシン目カタクチイワシ科、いかなごはスズキ目イカナゴ科です。
しらすとちりめんじゃこって、元は同じでも乾燥や大きさ、地域によって区別があったんですね!
乾燥具合での区別で補足ですが、もうひとつ呼び方の違いがあります。
釜揚げは茹でたもの、太白は少し乾燥させたもの、上乾はしっかり乾燥させたものです。太白ちりめんはしらす干しのことで、上乾ちりめんはちりめんじゃこのこと、と言えます。
違いが分かると食べ方も変えて楽しみが増えますね♪是非、比べてみてください!