ピーマンが苦い理由は?大人になったら食べられるようになる?
ピーマンは1年中比較的安く買えるので、炒め物・焼き物・揚げ物・煮浸しなど、毎日のように使っています。
彩りも鮮やかで冷めても味が落ちないので、お弁当にも向いていますよね。
ピーマンは唐辛子の仲間で、日本では昭和30年代頃に急速に普及しました。
唐辛子を食べやすく品種改良したものなので、辛くはないですが、あまり好まない方もいらっしゃいます…。
そんなピーマンの好き嫌いには、苦味などが大きく関わっているんですよ。
そこで、ピーマンが苦いのが好まれない理由は?苦味の原因や抑えるポイントをチェックしてみました。
ピーマンの苦味のもとは?どのような時に強く感じる?
ピーマンは、シャキシャキとした食感が魅力ですが、旬の時期のものは柔らかくさらに美味しく感じます♪
肉・魚・卵・他の野菜など多くの食材にとても合いますよね。
ピーマンの定番料理のチンジャオロースです♪
ただ比較的好き嫌いが分かれやすい野菜です!子供が嫌いな野菜ランキングでは、上位になることも多いです…。
ピーマンは、成長段階や品種や食べる人の年齢によって苦さの感じ方が違い、好まれないこともあるんですよ。
ピーマンの苦味成分ははっきりとはわかっていませんでしたが、比較的最近の研究で次のように解明されました。
↓
香り成分のピラジンが加わる
↓
苦味を感じる
渋味成分と香気成分が合わさって、苦味を感じるのですよ。そして、ピーマンが次の状態の時に、より苦く感じる事があります。
・色が薄いもの
・ヘタが五角形のもの
一般的にはヘタが五角形のものが多いのですが、六角形のものはより栄養を吸収したものなので、糖度が高く甘いです。
また、緑ピーマンでも「こどもピーマン」など苦味がほとんどない品種も開発されていますよ♪
どうしてピーマンが苦手な子供が多いの?好きに変わることも!
子供の頃は、ピーマンが苦くて好きではなかった方が結構いらっしゃいます。
子供は苦味を感じる味らい細胞の数が、大人よりも多いので、苦味をより敏感に感じ取ってしまうのですよ。
苦味を(実際は無毒ですが)有毒物と判断してしまうため、美味しくないと思ってしまうのです…。
しかし、次のように自然に嫌いから好きに変わることもありますよ。
みらい細胞の数が減って、子供の頃よりも苦味を感じにくくなる
経験と慣れから食べても大丈夫と思えるようになる
・食べたピーマン料理が美味しく、それ以降食べれるようになった
チンジャオロースなどの炒め物・網焼き・肉詰めなど。
お子さんに「ピーマンは栄養があるから残さないで食べて欲しい」と思われるかもしれません。
しかし無理強いが原因で苦手意識が消えず、大人になっても食べれなくなってしまうこともあるんですよ…。見守ってあげることも必要なんですね。
ちなみに、ピーマンの苦味は大丈夫だけれども、緑茶や抹茶は苦くて飲めないというお子さんもいらっしゃいます。
ピーマンと緑茶・抹茶とでは苦いと感じる成分が違うからなんですよ。
そして、ピーマンの苦味は調理方法でも和らぎます。次でご紹介していきますよ!
ピーマンの苦味を食べやすく♪ポイントはコレ!
ピザトースト用に、薄く横切り(輪切り)にしたピーマンをパンにのせて軽く加熱したら、ピーマンが苦く感じたことがありました。
横切りにすると、繊維に対して垂直に切ることになります!細胞が傷ついてしまったので、苦味が強くなってしまったのですよ。
また、ピーマンのわたや種に、香り成分のピラジンが多く含まれています。
わたをあまり取らずに加熱してしまったので、渋味成分のクエルシトリンとピラジンが合わさって、より苦くなってしまったようです。
さらに、ピーマンを茹でたり炒めたり揚げたりなど、加熱すると食べやすくなります。
クエルシトリンは油に溶けやすい性質があるので、特に炒めたり揚げたりすると、苦味を抑えることができるんですよ。
まとめると、ピーマンの苦味を抑えるおすすめのポイントは3つです!
- 縦切りにする
- わたや種を取り除く
- 油通しをする
しかし、苦味を感じる成分にも健康効果があります!
クエルシトリンには高血圧抑制作用や利尿作用が、ピラジンには血流を良くする効果などが期待できますよ。
切り方などに気をつけて、ピーマンをさらに美味しく食べてもらえたらと思っています♪