ピーマンに含まれる栄養♪加熱することでパワーアップ!
夏野菜の代表、ピーマン。ちょっと苦いので、子どもたちの嫌いな野菜ランキングの中でも、常に上位を占めることが多い野菜ですよね。
でも、その苦さゆえに、きっとすごく栄養があるにちがいない!といわれて、子どもの頃、無理して食べさせられていた経験をお持ちの方も多いはずです。
私も、小さい頃ピーマンが苦手だったわが子に、どうにかしてピーマンを食べさせようと、細かく刻んでハンバーグやチャーハンなどに混ぜ込んでみたり、濃いめに味付けをしたりと、いろいろ工夫しました。
「栄養があるから、元気になれるよ」と言い聞かせていると、顔をしかめながらも、頑張って食べていたのを思い出します。
少しでも苦みを和らげるために、炒めたり煮たりして、火を通すことも多いのですが、野菜のビタミンって、加熱すると栄養が壊されてしまうものも多いですよね。
せっかく頑張って食べても、栄養が十分に取れないのでは、食べる意欲も半減してしまいます。
ピーマンにはどんな栄養が含まれているの?加熱しても大丈夫?というギモンにお答えします。
ピーマンにはどんな栄養が含まれているの?身体への効果は?
今では年中出回っていますが、夏が旬であるピーマン。実は夏の身体にとても良い緑黄色野菜なんですよ。
ピーマンは、ビタミンAとビタミンCが豊富です。ビタミンAはトマトと同じくらい、ビタミンCは、含有量が多いと言われているレモンの2倍近くも含まれているんです。
これらのビタミンは、細胞の働きを活性化してくれるので、夏バテを防いで、疲労回復を助けてくれるんですよ。夏風邪の予防にもいいですね。
またビタミンCは脂肪の代謝を促し、血中の脂肪を取り除いてくれたり、シミ・ソバカスを予防したりすることにも効果があります。
他にもビタミンB1、B2、D、Pなどのビタミン類や、鉄分、カルシウムなどのミネラルも豊富で、血行を良くして肌をなめらかにしたり、糖尿病や視力の強化などにも効果あり!
美容にも健康にもよい、まさに夏野菜の王様といえそうです。
加熱しても栄養は壊れない?熱に強いビタミンはこれ!
そもそも、野菜などに含まれているビタミンは熱に弱いというのを、よく聞きますね。私も、野菜は生で食べた方が栄養的にはいいと、サラダなどで食べることが多いです。
ピーマンも生で食べられるけれど、苦味がきつい気がして、サラダで食べる時には、つい敬遠してしまいます。
けれども、実は熱に強いビタミンがあるんです!ビタミンは、脂溶性のものと水溶性のものに分類されます。
ビタミンA、D、E、Kなどは脂溶性で、熱に強く、油と一緒に炒めることで、生食よりも吸収しやすくなる特徴があるんです。ですから、ビタミンAやDを多く含むピーマンは、炒めものに最適!
一方、ビタミンB類やビタミンCなどは水溶性で、水に長時間さらしたり加熱したりすると、栄養分が損なわれてしまいます。
それなら、ビタミンCを多く含むピーマンは、加熱しない方が良いのでは?ということになりますが、ピーマンには、ビタミンCを熱から守ってくれる、ビタミンPが含まれているんです。
ビタミンPは、ビタミンCの吸収を助け、毛細血管を丈夫にし、血管や血液をきれいにしてくれる効果があるんです。そのおかげで、熱に弱いビタミンCも十分に摂取することができるんですね。
つまり、ピーマンは、加熱しても栄養が損なわれないばかりか、加熱することでビタミンの吸収がよくなり、効果がパワーアップする野菜なんです。
肉詰めや肉野菜炒め、青椒肉絲など、肉類や脂分と一緒に加熱する料理がおススメですよ。
さっと炒めてピーマンの栄養を効率的に摂取!
ピーマンの栄養価が高いことはよくわかりましたが、上手に栄養を摂取するには、どうしたらよいのでしょう。
日常的に食べる量であれば、ピーマンをたくさん食べたからといって、体に異常をきたすことはありませんが、水溶性ビタミンは、一度に大量に摂取すると、吸収しきれずに排出されてしまいます。
これでは、せっかく取り入れた栄養が、無駄になってしまいますね。効果的にとろうとするなら、同じ量を1回の食事でまとめて食べるより、3食に分けて食べる方が、体に無駄なく吸収できますよ。
また、脂溶性ビタミンは、加熱によって吸収率が高まるのですが、ビタミンB類などの水溶性ビタミンについては、やはり加熱によって栄養が壊れてしまうことがあるんです。
ですから、煮るなど長時間加熱し続ける調理法よりは、油でさっと炒めたり油通ししたりするなど、短時間の加熱で火を通すようにする方が、より多くの栄養分を取り入れることができますよ。
それに、油で炒めることで、しゃきっとした食感が残って美味しくなるし、色もきれいな緑色になるんですよ。料理も美味しそうに見えます。
栄養の宝庫、ピーマンをうまく食事に取り入れて、夏を元気に乗り越えましょう♪
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