里芋の栄養は妊婦さんにおすすめ!ガラクタンって何?
『妊婦さんなんだから、2人分食べなきゃね!2人分の栄養取らなきゃね!』言葉だけはあちこち飛び交っていますよね。
検診に行けば、ズケズケと女医さんやら助産師さんに、「体重増やしすぎないで、体重コントロール気をつけて」なんて、そればっかり!特に安定期以降、検診に行くのが憂鬱になっちゃいそうです。
赤ちゃんの様子が見たいから、張り切って検診に行きたいのに、体重のこと言われると凹んでしまう妊婦さん多いのではないでしょうか。私は、まさにその類でした。
せっかく悪阻も終わって、ゴハンだってスイーツだって美味しく食べたいですよ。
実は、秋が旬の里芋はとっても栄養が豊富で、妊婦さんにおすすめなんです。更に、嬉しい響きの言葉 ”低カロリー” なんですよ。
体を温めてくれる効果と高い栄養
体重を増やし過ぎずに、栄養はしっかり取らなくてはいけないという、なんだか矛盾してません?とも思えるほどの妊娠期間ですよね。里芋は、そんな妊婦さんの味方です。
そして、肌寒くなる秋頃からは、身体を温めてくれる食材って大事です。やっぱり外が寒いのに身体が冷えてしまうと、お腹が張りやすくなったり、疲れが抜けにくかったりします。
里芋には、身体を温める効果がありますし、栄養が豊富なのにも関わらず、低カロリーな食材です。代表的な栄養成分としては、ビタミン・ミネラル・ガラクタン・カリウム・食物繊維などがあります。
妊婦さんへの朗報は、このカリウムにもあります。妊娠中期から後期にかけて、”塩分制限” の指示が出てしまう人も多いですよね。カリウムは、体内のナトリウム(つまり塩分)を排出する働きを持っています。
そして食物繊維も、整腸剤の役割を持っていますし、老廃物を排出する働きを持っています。新陳代謝を良くする、というのは健康を維持するのにとても大事ですよね。
ネバネバ成分に免疫力UP効果あり
ネバネバしている食材は身体にいい!とよく聞きますが、里芋もそのうちの1つです。一度下茹でなどをすると思いますが、ヌメりを取り過ぎないことが大事です。
里芋のヌメヌメしているネバネバ成分はガラクタンという成分になります。里芋の他には、寒天にも含まれているそうです。
ガラクタンというのは、炭水化物の一種でタンパク質との複合体というちょっと複雑な成分です。効果を発揮した後は体内に残らず脂肪にはならない成分なので、イモ類=太るという図式には当てはまりません。
まず、血液の中にある脂質を分解します。かんたんに言えば、血液サラサラ効果がある、ということですね。そして脳細胞を活性化させることによって、免疫力を上げてくれます。
妊婦さんは、胎内で赤ちゃんを育てることに栄養が優先されがちなので、どうしても免疫力が低下してきてしまうそうです。
風邪などひいても、なかなか薬などが飲めないので、身体の免疫力を上げるということも大事ですね。
里芋と子宝祈願の関連性は?
お正月のお煮しめや筑前煮に欠かせない里芋です。縁起野菜のひとつと言われていますが、里芋は子宝に恵まれますように、という祈願を意味しています。
里芋は、収穫時期になると親芋にたくさんの小芋が付いてくるのです。その様子から、子宝祈願を意味するそうです。
そして、滋養強壮作用も強くあることから、妊娠しやすい身体づくりと、懐妊した後の体力づくりとして適しているということも言われています。
あまり体重を増やし過ぎてはいけないのに、しっかりと栄養を取らなきゃいけない妊婦さんです。その為、里芋の低カロリーながらも、しっかりと身体の中を守ってくれるという効果はうってつけですね。
もちろん、里芋だけを食べればOK!ではありませんが、”薬膳” という言葉があるように、食べ物にはそれぞれ効果や効能があるので、それを頭に入れながら、上手に取り入れると良いですね。
最近では ”冷えとり健康法” なんて言葉も流行っていますね。特に女性にとって、冷えは大敵だということが分かっています。赤ちゃんが胎内にいる妊婦さんにとっては、とても大事な問題ですね。
冷え込み始める季節には、ぜひ里芋をたくさん食べてみてくださいね。芋煮会なんかも流行ってますよね。いろんな野菜を里芋とグツグツ煮込んで、アツアツの芋煮は身体に染みるほど美味しいですよね。
妊婦さんも、おすすめの食材なので、特に体重管理が難しくなってきたなぁ~と思い始めたら、里芋を積極的に食べるようにしてみてくださいね。