里芋の下ごしらえ! 鍋ひとつで簡単にできる方法は?
ホクホクねっとり美味しい里芋は、秋の味覚の代表のひとつですね。せっかく新物が出る季節ですから、掘りたて土付きの里芋を調理して味わいたいところです。
でも里芋って下ごしらえが大変そう…と、敬遠しがちな人も、多いのでは? そこで今回は、里芋のお鍋ひとつで簡単にできる、下ごしらえの方法をお教えしましょう。
皮むきは必要なし? 洗って鍋に入れるだけ!
これまでのレシピ本やサイトでは、火を通す前に、里芋の皮をむく、という手順が主流でした。生の里芋の皮をむく時、ぬめりの成分で手がかゆくなるんですよね…
しかし最近では、その手間を省き里芋を皮ごと茹でる方法が、紹介されています。
簡単なうえに、必要以上に皮を落とさないことで、ぬめり成分に含まれる栄養も逃がすことなく、一石二鳥の方法なんです。
里芋の簡単な下ごしらえ♪方法とコツは?
では、その簡単な下ごしらえの方法とちょっとしたコツをご紹介しましょう。まずはついている土や泥を洗って落とします。
この時里芋をあまり強くこすりすぎると、皮の下の旨味の部分までこそげ取れてしまうので、汚れだけを落とすように優しく洗って下さいね。
そして、里芋の頭とお尻の部分をちょっとずつ、切り落します。頭とお尻は、土の中で芋同士がつながっていた部分です。
他の部分より触るとザラッとしていて硬いです。その硬い部分だけを切り落すようにしましょう。里芋の大きさがバラバラな場合は、火の通りを均一にするために、大きいものを半分に切っておくとよいでしょう。
大きさがそろったら鍋に里芋と水を入れ、火にかけます。水の量は、里芋がかぶるくらい。茹でる里芋の数や量に合わせて、ちょうど良い大きさのお鍋を選びましょう。
あまりぎっちりと詰め込んだり、鍋の縁ギリギリまで水を入れてしまうと、里芋のぬめりが水に溶けた時に、あっという間に噴きこぼれてしまうので注意してください。
快感♪ツルンと簡単に皮がむける!
里芋の大きさにもよりますが、水が沸騰してから、だいたい10分~15分で里芋が柔らかくなります。
竹串で刺してみてすっと通ったら、火を止めザルに移します。そして、冷水をかけて冷まします。
この時完全に冷やすのではなく、触れる程度まで、粗熱が取れたらOKです。(冷やしすぎると、皮がむきにくくなるので注意)
このあと、皮をむくのですがこれがなんとも、楽しい作業なんです♪皮ごと茹でた里芋は、包丁も使わず手で簡単に、皮がむけちゃうんです!
最初に頭とお尻を、切ってあるので指でつまんで軽く押すだけで、つるんと芋が飛び出してきます。この時の感覚はかなりの快感です(笑)。
硬い部分がまだ残っていたりした時は、包丁で削って落としてくださいね。これで里芋の下ごしらえは完了です!
簡単下ごしらえだから料理もあっという間!
今回紹介した方法で下ごしらえした里芋は、おでんや汁物に、そのまま入れてももちろんOK。
ですがすでに火も通っていますし、せっかくうまみもたっぷり残していますから、美味しい料理に変身させるのもあっという間です。
定番の煮物なら、だし汁に醤油・みりん・酒で味をつけ、沸騰したら里芋を入れ、ひと煮立ちさせるだけ。煮物のポイントは、ひと煮立ちしたあと食べるまでの間に一度冷ましておくことです。
冷める間に芋に味がしみ込みますから、食べるとき、また温めても良いし、冷たいままでも美味しいですよ。
暖かいうちに里芋をつぶして、炒めた挽肉を混ぜて丸め、衣をつけてさっと揚げればコロッケに。すでに火が通っているので、揚げ時間も短くて済みます。
今回紹介した下ごしらえの方法なら、手もかゆくならず、お鍋一つでできるから簡単で嬉しいですよね。
茹でている間に他の料理の準備もできちゃうし、美味しい里芋料理もすぐにできてしまうので、ぜひお試しあれ♪