おでんの好きな具ランキング~関西編~
冬になると食べたくなるもの、と言われたら、おそらく多くの人が思い浮かべるであろうおでん。
私もおでんが大好きで、少し寒くなるとおでんを作りたくなります。心も身体も温まって、ほっこりしますよね。一度にたくさん作れるのも、主婦には便利♪ですね。
おでんというと、味付けや具が地方によって違うので、違う地方出身の人が集まると、話題になることも多いのでは?
前回、「おでんの好きな具ランキング~関東編~」では、関東地方の好みをランキングしてみましたが、関西出身の私としては、やっぱり関西のおでんの良さも知ってほしい!
おでんの具ランキング♪関西で好まれるものを、おすすめの具も交えてお知らせします。
関西で人気のおでんの具 ベスト5
前回の「関東編」でも使用した、全国で好きなおでんの具を調査して、地方別に集計したデータをもとにした、関西で人気のおでんの具ベスト5はこちら!
2位 卵
3位 こんにゃく
4位 牛すじ
5位 厚揚げ
やっぱり、1位の大根と、2位の卵は、全国的にも不動の人気ですよね。特に大根は、薄味のつゆが、ジュワっと口に広がって、幸せな気分になれますよね。
3位のこんにゃくは、私も大好き♪しっかり味のしみたこんにゃくは、食感もよくて、いくつでも食べられちゃいます。
4位の牛すじは、関西のおでんには必須と言える具。良いだしが出るし、あの柔らかくとろける食感がたまりません。
ちなみに、関東では、「すじ」というと白身魚のすり身と軟骨が使われているそうですが、関西では牛のすじ肉です。
すじの部分だけが串に刺してあるものが、スーパーなどで市販されているのですが、私はすじ肉をそのまま買ってきて、下ゆでしてから使っています。
5位の厚揚げを始め、練り物などの揚げ物は、たいてい数種類入れますね。つゆの味を深めてくれると同時に、噛むと染み出す美味しさに、人気が集まっているのでしょう。
このベスト5は納得!関西のおでんの定番の具と言えそうです。でもまだまだ美味しい具は、他にもあるんですよ。
他にもいろいろ♪関西特有の具も
ランキング6位以下の人気の具は、じゃがいも、餅入り巾着、ちくわ、がんもどき、ごぼう巻…と続きます。
じゃがいもは、私はいつも多めに作ります。煮過ぎると、崩れてしまうのですが、ほくほく感がいいんですよね。
その後は、練り物系が続きます。つゆの味が薄いので、少しこってりした具を入れた方が、バランスがとれるのかもしれませんね。
他にも、関西独特と言われる具がいくつかあります。私が好きでよく入れるのは、タコ。煮過ぎると硬くなってしまうけど、食べるとほろほろと裂ける食感がいい♪
それから、最近は商業捕鯨が禁止されて、あまり手に入らなくなったけど、子どもの頃はよく「コロ」が入っていました。
コロは、クジラの皮から油をしぼった後、乾燥させたもので、コリコリした食感がいいんですよね。
クジラの舌である「さえずり」も、おでんの具の定番でした。関西ではクジラが身近な食材だったので、おでんの具としても取り入れていたんですね。
基本的には、関西のおでんつゆは、鰹とこんぶのだしに、薄口しょうゆや塩で味付けたもので、色が薄く、だしの味を大事にした味付けなんです。
だから、関東地方などで人気のはんぺんやちくわぶのように、濃い味付けの方が合っている具よりは、薄味でも味が染みやすく、一緒に煮ることでだしが出るような具が人気なんですね。
「おでん」と「関東煮」って違うの?
ところで、関西ではおでんのことを「関東煮(かんとだき)」と呼ぶこともあるのですが、聞いたことありますか?そういえば、少し年配の方は、今でも関東煮と呼んでいるかも。
現在では、関西でも同じものとして認識されていることが多いですが、昔は、おでんと関東煮は、別のものとして区別されていたんですよ。
もともと、関西では「おでん」は味噌田楽のことを指していました。この味噌田楽が関東へ伝わり、しょう油ベースの甘辛いだしで煮込んだ料理に変化していきました。
関東式のおでんが関西でも広まったので、これまでのおでんと区別して、「関東煮」と呼ばれるようになったんだそう。
でも、コンビニでおでんを売り出すようになって、東京に本社をもつ会社が関西でも関東煮を「おでん」として広めたために、それが一般的になったんです。
なんか、おでんのことを書いていたら、またおでんが食べたくなってきちゃいました♪関西風おでんを食べたことがない方、ぜひ一度味わってみてくださいね!