タラバガニとズワイガニの違いはコレ!味は?おすすめの料理もご紹介♪
11月に各地でカニ漁が解禁になったこともあって、これからカニが出回ることが多くなります♪
季節的に鍋物・天ぷら・炊き込みご飯・焼き物など温かいカニ料理が好まれますが、サラダやお寿司など冷たい料理の具にしても美味しいですよね。
カニはとても種類が多いですが、日本ではタラバガニとズワイガニは代表的な存在です。
蟹の旬はいつ頃なの?でもタラバガニとズワイガニについてお話しました。
しかし、なかなか手に入らなかったり、むき身で売っていたりすることも多いので、違いや特徴がわかりにくいことも…。
そこで、タラバガニとズワイガニの違いは?外観や味をチェックし、それぞれに合った料理を見てみました。
タラバガニとズワイガニの違い!見た目や価格は?
タラバガニは、鱈が獲れる場(鱈場)に生息していることが名前の由来です。
一方ズワイガニは、細くまっすぐに伸びた小枝を意味する「すわえ」が変化してそう呼ばれていますよ。
どちらも名前に「カニ」が付きますが、種類が違います!
タラバガニはヤドカリの仲間で、ズワイガニはカニの仲間です。そのため形状や脚の数や味などに違いがあるのですよ。
お互いの外観などを比較してみました。
項目 | タラバガニ | ズワイガニ |
---|---|---|
脚の数 | 8本 | 10本 |
脚 | 太くてがっしりしている | 細長い |
甲羅の大きさ | 大きい | 小ぶり |
甲羅の形 | 丸みのある五角形 | 丸みのある三角形 |
全体の形状 | トゲが多く鋭い | トゲが少なくつるつるしている |
主な産地 | 北海道・ロシア | 鳥取・兵庫 |
旬の時期 | 4月~6月・11月~2月 | 11月~3月頃(日本海側) |
どちらも価値が高く美味しいのは同じですが、見た目の違いから、大きくゴツゴツしたタラバガニはカニの王様で、華奢なズワイガニは女王様と呼ばれることがありますよ。
そして、タラバガニとズワイガニでは、タラバガニの方が価格が高いイメージがありますが、産地や時期によって違ってきます。
1kg当たりで比較してみると、ズワイガニの方が高い場合もあるんですよ。
ズワイガニの中でも、松葉ガニ・越前ガニなどブランド名がつくものは品質がとても良く高価なことが多いです。
タラバガニとズワイガニの味の違いは?
タラバガニは大きいので脚だけ売っていることが比較的多いですが、ズワイガニは脚だけあるいは丸ごと売っていることもあります。
そして、この2つは見た目と同様に味や食感もかなり違うのですよ。チェックしてみました。
・繊維が太く身がしっかりとしている
・弾力がありプリプリとしている
・淡白な味
ズワイガニ
・繊維が細いので柔らかい
・磯の風味が強い
・甘味も旨味も強く濃厚な味
タラバガニは身がギッシリと詰まっていてボリュームがあります。
ズワイガニほど強くないですが甘味や旨味が程よくあり、あっさりとした味わいです。
一方ズワイガニは、グリシンやアラニンなど甘味のアミノ酸と、グルタミン酸やアスパラギン酸など旨味のアミノ酸等を豊富に含みます。
そのため、甘味や旨味が強く味に深みがありますが、クセが少なく上品なのも魅力ですよ♪
タラバガニとズワイガニの大きな違いは、内臓部分に当たるカニミソを食べるか食べないかです。
タラバガニのカニミソは水っぽく、鮮度が落ちやすく生臭くなってしまう恐れがあるので、食べない場合が多いですよ。
ズワイガニのカニミソは、旨味も強くクセが少ないので好まれています。ここにも種類の違いが出ていますよね。
次では、それぞれの味の特徴を生かした料理をご紹介します。
タラバガニとズワイガニのおすすめの料理はコレ!
タラバガニもズワイガニも味は違いますが、クセがなくジューシーなので、刺身・焼き物・ボイル・鍋物など多くの料理に合います♪
好みもありますが、特におすすめなのは、タラバガニは食べ応えがあって食感の良さを味わえるような料理、ズワイガニはカニそのものの味を楽しめるような料理です。
具体的な料理はこちら♪
・ボイル…ポン酢やレモン汁をかけても
・焼きガニやソテー
・フライや天ぷら…脚の部分。身がくずれない
ズワイガニ
・刺身…甘味を味わえる。新鮮なものを
・鍋物全般…だし汁に旨味が出てきて美味しい。
・チャーハンや雑炊の具に
新鮮なものが手に入ればタラバガニの刺身も美味しいですが、身が硬いと感じる方もいらっしゃいます。
火を通すと食べやすくなりますし、甘味も増しますので(タラバガニは)加熱して食べるのがおすすめですよ。
通信販売などもあって、購入する機会は増えましたが、タラバガニやズワイガニが貴重な食材なのは変わりません。
食べる時は美味しく味わって、新たな魅力を発見したいと思っています♪