かつおの腹と背の見分け方は?健康効果が期待できる成分も♪
日本人にとって、かつおはなじみが深い魚です。古事記や日本書紀にも記述があり、古くから食用とされていました。
かつおやかつお節は、当て字(勝男・勝つ魚・勝男武士)などから、縁起物として使うこともありますよね。
そして、刺身やたたき・揚げ物・焼き物・煮物など家庭料理で食べても美味しいです!
柵にした時に、腹と背では明らかな違いがありますが、少しわかりにくいですよね。
そこで、かつおの腹と背の見分け方をチェック!特徴や味の違いなどから、かつおの優れている所を見てみました。
かつおの特徴!旬は2回あるの?
近くのスーパーで、今かつおの刺身をよく見かけます。良質のタンパク質が多く含まれていますし、手軽に食べたい時にはぴったりですよね♪
かつおの魚体・生態・旬の時期などをチェックしてみました!
・体長…50cm前後
・1尾の重さ…2~4kg位(個体差が大きい)
・体形…紡錘形(ラグビーボールのような形)
・色…全体的に銀色。背は暗青色をしていて、腹側は白っぽい
・縞模様…水揚げ後に腹側に縞模様がはっきりと出てくる
・生態…暖かい海を好む回遊魚。日本近海では主に太平洋側を北上南下する
・旬…春から初夏にかけての初鰹の時期と、秋頃の戻り鰹の時期
・初鰹…九州南部から北上している時に水揚げされたもの
・戻り鰹…北海道南部からUターンして南下している時に水揚げされたもの
鮮魚以外での流通
・かつお節…おろしたかつおを茹でた後で燻製する。燻製→寝かすの繰り返し。雄節(おぶし)は背側、雌節(めぶし)は腹側
・なまり節…おろしたかつおを茹でたり蒸したりしたもの。(その後1回燻製する場合も)
・缶詰
・国内の主な産地…静岡県・高知県・三重県・東京都・宮城県など
特に高知県はかつおの1本釣りやかつおのたたきで有名ですよね。高知県の県魚にもなっていますよ♪
柵のかつおの腹と背の見分け方は?
かつおは、一般的に三枚おろしや五枚おろしにして腹と背に分けます。
スーパーなどでは柵で売っていることが多く、「腹」や「背」と表示していることもありますが、そうでない場合も多いです。
かつおの腹と背では厚さが違います!腹は内臓を取り除いておろしているので、薄い所がありますよ。
それぞれチェックしてみました!
・一辺が薄くなっていて、全体的に平べったい
・断面が「へ」のような形をしている
・身が柔らかめ。特に頭の方がやや崩れやすい
背
・腹よりも身が厚い
・全体的に盛り上がっていて高さやボリュームがある
・断面が二等辺三角形のような形をしている
・身はやや硬めで崩れにくい
そして、かつおは腹と背では味が違いますので次でお話します♪
かつおの腹と背!美味しいのは?
昔、夏休みに田舎に行った時には、よくかつおの刺身を食べていました。
血生臭さが全くなく、盛が良くとてもリーズナブルな価格で食べられましたよ♪
かつおの腹と背の味や食感をチェックしてみました。
・背よりも脂肪が多くついていて脂の乗りがよい
・こってりとした味
・もっちりとした食感
・刺身の他に焼き物や揚げ物などにもおすすめ
背
・赤身が多い
・腹よりもやや脂肪分が少ないため、あっさりとした味
・しかし旨味やコクがある
・プリッとした食感
・刺身やたたきなどにおすすめ
かつお本来の風味が楽しめるため、背中側を好む方もいらっしゃいますが、脂の乗りが良い腹側を好む方も♪
新鮮なものであれば、どちらも美味しいのでお好みで食べて下さいね。
かつおのたたきも、一般的に腹側の方がこってりしていて、背中側の方があっさりとしています。
そして、初鰹と戻り鰹でも次のように味が違いますよ。
・戻り鰹…餌を多く食べているため、脂の乗りも良く濃厚な味。トロッとした舌触り
それぞれ味の特徴を活かして、初鰹はたたきに、戻り鰹は焼き物などにするのもおすすめですよ♪
かつおには体に良いと言われる脂肪酸も?
かつおはタンパク質の他に鉄分なども多く含まれています。
鉄欠乏性貧血だった私は、鉄分を補給するために、かつおやなまり節を意識して食べていましたよ♪
そして、次の栄養素も多く含まれています!期待できる主な効果とともにチェックしました。
・ビタミンB12…背の血合いの部分に多く含まれる。貧血を予防する
・エイコサペンタエンサン(EPA)…血液のめぐりをスムーズにする→動脈硬化・心筋梗塞・脳血栓などを予防する
・ドコサヘキサエンサン(DHA)…脳の神経細胞を活発化させる→記憶力を高める
腹側や戻り鰹は脂肪がやや多く含まれ、その分カロリーが高くなるため、敬遠される方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、上記の多価不飽和脂肪酸(EPA・DHA)が多く入っているので、適量食べるのはおすすめなんですよ♪
美味しいだけでなく栄養価が高いかつおを食べて、これからの暑い季節も乗り切っていきましょう!