菜の花の栄養と効果♪イソチオシアネートとは?
菜の花畑に~入日薄れ~見渡す山の端~霧ふかし~♪おぼろ月夜の歌の歌詞です。おぼろ月夜とは、春の夜の月を意味しているんですよ。
春の訪れを一気に感じる菜の花、黄色い花が特徴的ですよね。食用の花という意味から、菜の花と言うようになりました。
そんな綺麗な菜の花は、栄養価の高い緑黄色野菜です。花が咲く前のつぼみの時期に食べる菜の花はおいしく、さらに栄養がたっぷりの嬉しい食材なのです!
体にいい効果もいっぱいで、美容にも健康にもいいんですって♪でも具体的にどんな栄養があるのかはわからないし、お浸しや和え物以外の使い方も思いつかなくて、あまり食べてこなかったんです。
菜の花の栄養は私たちの体にどんな効果があるの?おススメの食べ方もご紹介いたします。
栄養素コンプリート!?
菜の花には、下記のような栄養があります。
食物繊維、辛み成分イソチオシアネート、苦味成分ケンフェロール
なかでもビタミンCの含有量は、ホウレンソウの約4倍!ビタミンCには抗酸化作用があるので、免疫力が向上し病気や風邪にかかりにくくするのに効果的です。
また、コラーゲンの生成を助けるので、お肌の乾燥や美肌に良いのは有名ですよね。シミやそばかすを薄くする効果もあるんですよ!
ビタミンA群であるβカロチンにも注目です!βカロチンは、シミ、しわなどの元になる物質をやっつけてくれる効果もあるので、なんとアンチエイジングにもいいんですよ♪
皮膚の粘膜を回復させたり、がんや風邪などの予防にも効果があるとか!夜盲症や視力低下を抑える効果もあるんです。粘膜を強くするので、花粉症にもいいんですよ♪
忘れてはいけないビタミンB群には、葉酸があります!葉酸は、ほうれん草や枝豆、ブロッコリー、レバーなどに多く含まれていますが、その中でも菜の花の含有率はトップクラスです。
赤血球を作ったり、細胞を再生したりする働きがあり、生理不順、貧血予防、アンチエイジングなどにも効果があるんですよ。特に妊婦の方には大事な栄養素なので、女性は積極的に摂りたいですよね。
ビタミンB2も豊富で、糖質や脂質を代謝して、エネルギーに変える働きがあるんです。すっすごい、菜の花の恐るべし栄養価の高さ!
他にも、カルシウム、カリウム、鉄分、食物繊維、って!栄養素を菜の花だけで、コンプリートしちゃう勢いですよね!?
カルシウムはもちろん、骨も歯も丈夫になるし、イライラ防止にもなりますよね。カリウムは、体の中の塩分を外に出してくれる効果があるので、高血圧の予防にもなります。
そして、鉄分は貧血の予防にも効果的ですし、食物繊維は便秘にも良いのは有名ですよね。菜の花に含まれる食物繊維は不溶性なので、便のカサを増やしてくれますよ。
菜の花って本当に、栄養素の宝庫なんですね。でも体に効果的な成分は、他にもまだあります!
イソチオシアネートとケンフェロールにはこんな効果が!
イソチオシアネートとケンフェロールって、なんだかカタカナが多くて聞き慣れない言葉ですが、とっても重要な栄養成分なのです。
菜の花の辛み成分イソチオシアネートは、アブラナ科の植物に多く含まれていて、ガンになる前の異常な細胞が増えるのを抑えて、発がん性物質が働くのを防ぐ作用が期待されているんです!
辛み成分は元々、虫に食われないための役割でしたが、ガンからも守ってくれているなんて、人間にとっても嬉しい栄養素なんですね。
他にも、ドロドロ血を改善してくれる効果もあるので、血行もよくなり、肩こりや冷え性にもいいんですよ♪
また、苦味成分であるケンフェロールは、ポリフェノールの一種で、体の中のエネルギーを燃焼する働きを高めて、余分な脂肪を燃焼してくれる効果があるんです!
栄養があって、さらにダイエットにも効果的なんて、すぐにでも買いに行きたいぐらいですよね。
ケンフェロールには抗酸化作用もあるので、免疫を高めて風邪やインフルエンザなど、ウィルス性の病気の予防にもなります。
上記で説明した、ビタミンにも抗酸化作用があるので、ケンフェロールと合わされば効果抜群ですよね♪
こんなにも、たくさんの栄養素が含まれている菜の花。その効果は、予想以上に体に良い事ばかりです。
菜の花をより効果的に食べよう♪
今は、菜の花の栽培方法にも技術が進んできて、12月の終わりごろにお店に並ぶのもありますが、2月~3月の早春が旬の野菜です。
からし和えなどのお浸しだけでなく、最近は、菜の花パスタやサラダなどの料理もあって、オシャレに菜の花を食べることも多いですよね。
こんなに栄養たっぷりの菜の花、より効果的に食べる方法があるといいですよね。いくつか紹介してみましょう。
〇美肌効果を高めたいとき
同じく美肌効果がある、トマトやキュウリ、レモンなどビタミンCが多く含まれるものや、オリーブオイル、ゴマなどと一緒に食べると、コラーゲンを作る力が高まりますよ。
〇アンチエイジング効果を高めたいとき
ひじきや大豆など、アンチエイジング効果が高い食材と組み合わせるといいですよ。しじみやかつお節、のりなどのビタミンB12 を多く含むものも、葉酸の働きを高めてくれます。
〇ダイエット効果をアップしたいとき
ごぼう、れんこん、たけのこなど食物繊維を多く含むものと一緒に食べると、便秘解消にも♪豚レバーや卵、納豆などビタミンB2を含むものと合わせると、糖質や脂質の代謝がアップしますよ。
〇がん予防の効果をアップしたいとき
イソチオシアネートとわさびを組み合わせることで、がん予防の効果が高まるんですよ!からし和えだけではなく、わさび和えも取り入れてみましょう。
調理のポイントとしては、ビタミンCが壊れてしまわないように、茹ですぎたり、水にさらしすぎないようにしましょう。さっと油で炒めると、βカロテンの効果がアップします。
菜の花のつぼみの部分には、頑張ってこれから花を咲かせるための栄養分がたくさん詰まっています。そのため、つぼみがキュッとしまったものを選ぶといいですよ。
保存するときには、湿らせた新聞紙かキッチンペーパーに包んで、冷蔵庫の野菜室に入れておきましょう。2~3日は持ちます。さっとゆでてラップにくるめば、冷凍保存も可能ですよ。
私も、今年の春は、菜の花の栄養が十分にとれる新しいレシピに挑戦してみようと思います♪