柿の皮や実に黒い点やシミが!これってカビ?タンニン?
今は柿がさかんに出回っています♪オレンジ色が鮮やかで、売り場も華やかになりますよね。
我が家は全員柿が大好物♪食べやすいように切っておくと、あっという間になくなります。
そして、干し柿も人気がありますよ。甘くて食感も生のものとは全く違っていて美味しいですよね♪
そんな旨味が凝縮された干し柿のカロリーと栄養の詳細は、こちらの記事でどうぞ♪
干し柿のカロリーと栄養について
栄養もあって手頃な値段で買えて、良い所だらけの柿ですが、まれに皮に黒い斑点や筋があったりする時も。
また黒い点やシミのようなものは、皮をむいた時や干し柿でも見かけます。これが何かわかっていれば安心して食べれますよね。
そこで、柿の皮の黒いものは何?実や干し柿の黒い斑点などについても見てみました。
柿の皮に黒い斑点や筋!取り除けば大丈夫♪
たまに、皮が次のような状態になっている柿を見かけることがあります。
・薄い墨で塗ったようになっている
・楕円形の黒っぽいシミがある
・黒い筋がある
一概には言えないですが、皮の黒い点やシミは、カビや害虫による病害・生理傷害からできる事が多いんですよ。
これらの傷害の原因は様々ですが、9月~10月に雨の日が多かったなど、気候によるものが大きいんですって!
しかし、皮の一部が黒くなっていても果肉に影響がなく、どのタイプも皮をむいたり、黒い部分を取り除けば食べられます。早めに取り除いて下さいね。
また、筋が入りやすい品種もあります!太秋という品種に黒い筋が入っている場合、それは糖度が高い証拠とされているんですよ。
しかし、筋が入っている場合、果肉が軟化していたり腐敗していたりする時もあるので、亀裂の入っている部分をよく見ましょう。
また、へたの周りが黒く穴があいていることも。これはへたすきと言って害はないので、黒い部分を取り除けばOKですよ。
柿の皮をむいた時の黒い点!これってタンニンなの?
柿の皮をむくと黒い斑点があったり、実が黒ずんでいたりすることが割とあります。
しかし斑点の部分が多くて、取り除くと実が小さくなってしまいそうです…。
皮の場合、カビなどが原因で黒くなることがありますが、実の黒い斑点の多くはタンニンで、食べても大丈夫なんですよ。
タンニンは渋味成分だから、渋いと思うかもしれませんが、渋みは感じません。そのメカニズムはこちらです♪
・熟すにつれて水溶性から不溶性に変わる
・水に溶けないタンニンは渋さを感じない
・不溶性のタンニンは酸化して黒くなりゴマ粒のように見える
ゴマ粒のようなものは、タンニンが固まったものだったんですね♪
甘柿の種類によっては、この斑点の多さが甘さの目安にもなっているのですよ~。西村早生などは斑点が多いです。
また、甘味の強さが特徴の紀ノ川柿のように全体が黒っぽいものもあります♪
しかし上でお話した、皮の楕円形の黒っぽいシミが果肉までおよんでいる場合も…。
これはカビが病原菌になっているものですが、早めに取り除けば食べてもOKですよ。
また、カビかタンニンか見分けがつかない時の判別法をご紹介します。
・カビはふわっとしている
・カビは異臭がする
・削ってみて表面だけ黒いのがカビ、中まで黒いのがタンニン
・表面が湿っぽいのがカビ、少し固くじゃりじゃりしているのがタンニン
判別しにくいように思うかもしれませんが、明らかに違いますので、迷った時にはチェックしてみて下さいね。
干し柿の表面に黒いもの!カビ?それともタンニン?
干し柿を手作りする方も多いです。干し柿に限らずですが、自家製のものは格別ですよね♪
しかし、干し柿を作っている途中で、柿の表面に黒いものが出てきたり、黒ずんだりすることも。
この黒いものも、カビかタンニンの可能性が高いです!
湿度が高かったり、干し柿に雨に当たったりするとカビが生えやすくなります。対策法はありますが、完全に防ぐのは難しいのですよ。
また実の所でお話したのと同じ原理で、水に溶けないタンニンが空気中の鉄と反応し、黒い斑点になることもあります。
カビかタンニンか迷った時は、先程ご紹介した判別法がここでも使えますので、試してみて下さいね。
また干す時の条件によって黒ずみ方に違いがあり、適度な時期にもまなかったり、直射日光に当て過ぎたりするとさらに黒くなります。
柿の皮や実や干し柿に見られる黒いものについてお話しました。今までは気になる所があると捨ててしまっていましたが、これからは無駄なく食べれそうです♪