ゴーヤの苦味は栄養がある?茹でたり水にさらしたりすると減ってしまうの?
夏野菜のゴーヤは、鮮やかな緑色でゴツゴツしていて圧倒的な存在感があります!
以前の記事、ゴーヤのわたの栄養についてで、わたは苦味を感じる場合もありますが、栄養があって食べやすいとお話しました。
今まで炒めて食べる事が多かったのですが、この夏はいろいろなレシピを試したいと思っています♪
ただ我が子供達などは、ゴーヤと言うと苦いというイメージが強く、なかなか苦手意識が消えません。
よく苦味の取り方が紹介されていますが、苦さの原因となる栄養が何かは意外と知られていないですよね。
また、苦味を取り除こうと下処理した時に栄養が抜けてしまわないかも気になる所。
そこで、ゴーヤの苦味にはどんな栄養があるの?栄養価をなるべく減らさずに食べる方法を見ていきます。
ゴーヤの苦味成分にはどんなのがあるの?その働きをご紹介♪
品種や収穫後どれ位経ったのかにもよりますが、ゴーヤは、一般的に外側のイボ(突起)の細かいもの・緑色の濃いものが苦いといわれています。
そしてその苦味成分は次に挙げる4つで、ウリ科特有のものもあるんですよ~。
・チャランチン
・コロソリン酸
・ククルビタシン
これらの苦味成分は、胃や肝臓の機能をアップさせたり、血糖値を下げたり、免疫力を強化したりなどの働きがあるので、体にも良いのですよ。詳しく見てみましょう♪
モモルデシンはゴーヤの苦味成分では代表的存在。胃腸の粘膜を守ってくれたり、肝機能を強化させる働きがあります。
また、血糖値を下げたり血圧をコントロールするなど、生活習慣病を予防する効果も。
チャランチンとコロソリン酸には血糖値を安定させる働きがありますよ。
ゴーヤがダイエットに良いと言われるのも、これらの成分が含まれているからなんですね。
ククルビタシンは抗酸化作用があって、癌の予防にも効果があると言われていますよ。
しかし同じウリ科の野菜で、このククルビタシンが原因と思われる食中毒が起きたことがあります!
ゴーヤもあまりに大量に食べると下痢や腹痛を起こす怖れがあるので、やはり食べ過ぎにはご注意をです。
ゴーヤの苦味成分は下処理をすると減ってしまうの?水溶性と脂溶性の成分に注目!
ゴーヤの苦味成分には栄養がバッチリという事がわかったのですが、何かしら下処理をして食べている方がほとんどです。
私は塩もみしてから炒めていますよ。他に茹でたり、水にさらしたりして苦味を抜く方も多いですよね。
そうすると大分食べやすくなるのですが、体に良い苦味成分も抜けていってしまうのでしょうか?
水溶性・脂溶性で分けると、モモルデシンは水溶性で、チャランチン・コロソリン酸は脂溶性です。
したがって、水に長くさらしていると抜け出ていってしまう成分もあります。
また、苦味成分だけではありません。ゴーヤのわたの栄養についてでゴーヤのビタミンCは熱に強いことをお話しましたが、水には溶け出してしまうのですよ。
そこで、おすすめしたいのが、なるべく薄く切って、軽く塩もみをした後さっと下茹ですること。
こうすると大分苦さを抑えられますし、栄養の損失も少しは抑えられます!
また、ゴーヤにはご紹介した通り脂溶性の苦味成分も入っているので、揚げたり炒めたりすると吸収力もアップ♪
味も苦さが減って食べやすくなりますよ。ゴーヤに含まれているβーカロチンも効率よく摂る事が出来ますね。
白いゴーヤやイボのないゴーヤは普通のゴーヤと苦さが違うの?
ゴーヤは種類が多くて、白いもの・イボがあまりないもの・小さいものなどもあります。
白いゴーヤは、あまりお店で見かける事がないかもしれませんが、台湾やベトナムなどでは多く栽培されているんですって!
しかし、日本でもその種や苗を購入する事が出来ますし、白と濃い緑色の両方を栽培される方もいらっしゃいますよ。
白いものの味は、普通のゴーヤより苦味が少なくマイルドに感じる方が多いようです。
他の栄養の含有量についても、詳しいデータがないのですが、苦味が少なめで食感が良いことから、サラダや和え物など多くのレシピがありますよ。
また、タイゴーヤなどイボのないものも苦くなく、サラダなど生食に向いていますよ。手に入れる機会があったら是非子供達に試したいです。
そして、あばしゴーヤと言って沖縄で多く見られる太くて短いゴーヤも、あまり苦くなく食べやすいものの一つ。
沖縄だけでなく、鹿児島など南九州でもまた違った品種が栽培されていますよ~。
思ったよりゴーヤは奥が深いのでビックリしています。栄養を摂るために苦味も味わって食べていけたらです♪
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