長芋のとろろの栄養に注目!皮は?効率良く食べるおすすめはコレ♪
長芋は日本で古くから親しまれています。北海道や青森県を中心に全国で広く栽培されていますよ♪
前の記事では長芋の冷蔵庫での保存についてお話しました。すりおろしたものと、カットしたものとでは保存できる期間が異なるのですよ。
芋類の多くは加熱して食べますが、長芋は生でも食べられるので、いろいろな料理に使うことができます♪
すりおろしてとろろにして、ご飯やそばにかけても美味しいですよね。とろろは食感や味が注目されがちですが、栄養も気になる所です。
そこで、長芋のとろろの栄養は?メリットや効率の良い食べ方、気を付けたいことを見てみました。
長芋の栄養と効果!夏バテにもおすすめ?
長芋に旬はありますが(通常11月~12月頃)1年中出回っています♪今は比較的お買い得な値段で販売されていますよ。
長芋は体力アップに良いと言われる成分が豊富で、とろろにすることで細胞内の酵素が活性化されてより多く摂取することができるんですよ。
エネルギー源になるデンプンが主成分ですが、次の成分も比較的多く含まれています。期待できる働きと一緒に見てみました!
・カリウム…ナトリウムの排出を促し、高血圧を予防。むくみの解消
・ビタミンB1…糖質の代謝を促進する。疲労の回復を助ける
・食物繊維…不溶性食物繊維の方が多く含まれている。整腸作用。便通を促し便秘の改善
そして長芋には多くの酵素が入っています。その中の一つ、アミラーゼをチェックしてみました!
・デンプンを分解する消化酵素
・デンプンをしっかりと分解することで、胃での消化がよりスムーズになる→胃もたれしにくい
長芋が生で食べられるのは、アミラーゼを多く含んでいて消化が良いからなんですよ。
そして、次のような胃腸に優しく、疲労回復効果も期待できる成分も含まれています♪
・アルギニン…アミノ酸の仲間。免疫力を高める・疲労感を軽減する
このように、長芋のとろろは整腸作用・消化の促進・疲労回復などの効果が期待でき、食べやすいため、夏バテ気味の方には特におすすめの食材なんですよ♪
長芋のとろろの効果的な食べ方!皮はどうする?妊婦さんにも?
長芋は寒冷地では秋掘り(主に11月頃~12月頃)と春堀り(主に4月頃~5月頃)の年2回収穫している所も多いです♪
秋掘りのものと春堀りのものとでは、次のように味の傾向がやや違いますよ。
・春堀りのもの…貯蔵したことにより水分が抜けて、甘味が増す
長芋のとろろの栄養を効果的に摂るおすすめの方法は、2つあります!
・長芋をすりおろすと細胞膜が壊れ、アミラーゼなどの酵素が出て働きが活発になる
・しかし、酵素は熱に弱いため加熱すると失活する
・ビタミンB1やカリウムも熱に弱い
・とろろにだし汁を加えてとろろ汁にする時、だし汁は冷ましたものを使うと良い
皮はむかずそのままで食べる
皮には次の栄養素が(皮をむいた部分よりも)豊富に含まれている
・ポリフェノール…抗酸化作用があり、アンチエイジング効果などが期待できる
・食物繊維
・アミラーゼ
・特に秋掘りの長芋は皮が薄く、食感もそれほど気にならず食べやすい
・皮付のままの方がすべらす、手がかゆくならないですりおろせる
ひげの部分はコンロの火であぶるか包丁の背で落として下さいね♪
さっぱりとしたとろろは食べやすく栄養価も高いので、基本的には妊婦さんが食べても大丈夫です。
しかし、土に寄生虫が潜んでいる可能性があり、下処理が不十分だと健康を損なう恐れがあります。
・食べ過ぎない
この2つに特に気を付けてみて下さいね。
気になるようでしたら、皮をむく・加熱して食べるのがおすすめですよ。
長芋と山芋のとろろとに栄養の違いは?野菜の代用になる?
山芋は長芋の仲間と思うかもしれませんが、ヤマノイモ科に属する芋をまとめて山芋と呼んでいます。
スーパーなどでは長芋と大和芋がよく出回っているので、100g中の栄養の違いなどを簡単に見てみました!
項目 | 長芋 | 大和芋 |
---|---|---|
水分 | 82.6g | 66.7g |
カロリー | 64kca | 119kcal |
炭水化物 | 13.9g | 27.1g |
とろろの粘り | 少ない | 多い |
長芋の方が低カロリーで炭水化物も少ないですが、食べ過ぎるとカロリー・糖質の摂り過ぎや消化不良を起こす可能性があります。
とろろは口当たりが良いので食べ過ぎてしまいがちですが、適量食べるようにしましょう♪
そして、長芋は栄養もありますが、脂溶性ビタミンなどはほとんど含まれていないため、野菜の代わりにはなりません。
組合わせて一緒に食べると良いですよ♪
長芋のとろろはメリットが多いので、これから食卓に上がる回数が増えそうです!