豆もやしの栄養の違いは?機能性が注目されている成分も♪
日本でのもやしの歴史は古く、平安時代の書物に薬用として栽培されていたという記述がありますが、盛んに栽培するようになったのは1950年代です。
価格が安定していて安く買うことができ、火の通りも早く使い勝手が良いため、我が家でも頻繁に使っていますよ。
味が淡白なので炒め物・和え物・鍋物・汁物など多くの料理に合いますよね♪
スーパーへ行くと、豆もやしが数種類並んでいて、それぞれ栄養があるのか気になる所です。
そこで、豆もやしの栄養に違いは?もやしの種類や特徴をチェックし、栄養価の高い成分を見てみました。
日本で出回っているもやしは主に3種類!豆もやしは?
もやしは、豆などの種子を水に浸し発芽させて作ります。
漢字では、発芽させるという意味の萌やすが転じて「萌やし」と表すこともありますよ。
日本で生産量が多いのは、次の3種類のもやしです。特徴とともにチェックしてみました!
緑豆もやし…緑豆を発芽させたもの。水分が多くシャキシャキとしている。クセがない味
ブラックマッペもやし…ブラックマッペ(緑豆の黒い品種)を発芽させたもの。緑豆もやしよりもやや細い。ほのかに甘味がする
豆を原料にしている上記の3種を豆もやしと呼ぶこともできますが、実際には豆がついている大豆もやし(子大豆もやし)を豆もやしと呼ぶことが多いです!
そして、日本で最も多く生産されている、豆がついていない緑豆もやしを単にもやしと呼んで区別しています。
緑豆はあまりなじみがないかもしれませんが、緑豆春雨は緑豆でんぷんを原料にしたものです。中国ではポピュラーな豆なんですよ。
もやしに栄養はあるの?含まれている成分と効果をチェック!
もやしは日光が当たらない暗室で栽培します。これは白い部分(胚軸)をやわらかく伸ばすためなんです。
ちなみに日光を当てて栽培すると葉が出て、白いもやしと違ったものになりますよ。
もやしは白くてとてもカロリーが低いため、栄養がないように思われるかもしれません。
しかし先程ご紹介した、3種類のもやしのいずれも次の成分を含んでいますよ。期待できる効果とともに見てみました!
・カリウム…むくみの解消・高血圧を防ぐ
・カルシウム…歯や骨を作る。血液が固まるのを助ける
・葉酸(ビタミンB群)…赤血球を作るのを助ける。胎児や幼児の健やかな発育を助ける
・ビタミンC…風邪の予防。ストレスを和らげる
・食物繊維…不溶性食物繊維が多い。便通を整える。生活習慣病の予防
そして、大豆もやしは大豆の部分により多くの成分が含まれているため、特に栄養価が高いのですよ。
次で詳しくお話します。
大豆もやしが他のもやしより多く含んでいる成分は?注目の成分も!
大豆もやしの価格は、緑豆もやしやブラックマッペもやしの2倍位することもあります。
しかし、他の野菜よりも安くボリュームがあるので、かなりお買い得なんですよ。
先程もやしに含まれている主な成分6つについてお話しました!
含有量を比べてみると、ビタミンC以外は、大豆もやしの方がかなり多いですよ。
そして、大豆に多い次の栄養素もより多く含んでいます♪
・ビタミンK…骨のタンパク質を活性化させる。血液の凝固に関わる
・大豆イソフラボン…ポリフェノールの仲間。骨粗しょう症を防ぐ。更年期障害の症状を和らげる。肌の潤いを保つ
・GABA…アミノ酸の一種。高めの血圧を下げる。リラックス効果でストレスを和らげる
・アスパラギン酸…タンパク質を構成するアミノ酸の仲間。疲労回復効果がある
・リジン…タンパク質を構成するアミノ酸の一種。免疫機能を高める
特に大豆イソフラボンとGABAは機能性成分として注目されています♪
大豆もやしは、野菜と大豆の良い所を併せ持っているんですよ。
乾燥品の大豆を使うと水に浸けてから使うので時間がかかります。大豆もやしならば、手間をかけないで調理できますよね!
しかし、野菜の中ではタンパク質が多い方ですが、肉・魚・卵などと比べると少ないです。
カロリーが低く、βーカロチンなども含まれていないので、他の食品と組合せて食べて下さいね♪
もやしはシャキシャキ感も楽しめる野菜です!思った以上に栄養もあるので、いろいろな料理に使うのをおすすめします。