デコポンとポンカンの味をチェック!品種や栽培方法によって違いも?
日本ではみかんの仲間が多く出回っているので、1年中楽しむことができます♪
温州みかんなど古くから栽培されているものもありますが、品種改良や交配によってできたものも多いですよ。
以前の記事では夏みかんと甘夏とはっさくの違いについてお話しました。
そして今回は、デコポンとポンカンについてお話していきます。デコポンは日本が原産の比較的新しい果物です。
ポンカンは、インドが原産の古い歴史を持つ果物で、日本には100年以上前に伝来しました。
この2つはデコポンが出っ張っているので判別しやすいですが、味などに違いはあるのでしょうか?
そこで、デコポンとポンカンの味の特徴は?お互いの関係や甘味や酸味などをチェックして、違いを見てみました。
デコポンとポンカンの名前の由来!親子って本当なの?
ポンカンもデコポンも皮がむきやすく、簡単に食べる事ができるので小さなお子様にも人気があります。
そしてどちらも名前に「ポン」がつきますが、それぞれの由来を見てみたのがこちらです!
・デコポン…ポンカンと清見を交配してできたもの。デコ(ヘタの周りの飛び出している部分)があるポンカンということで、通称「デコポン」
デコポンの親はポンカンと清見ですが、清見はオレンジと温州みかんを交配させてできたものです!
そのためデコポンは、ポンカンとオレンジと温州みかんの良い所をあわせ持っています。
デコポンはポンカンよりも種が少ないですが、これも品種改良を重ねた結果なんですよ。
デコポンとポンカンはどんな味がするの?
デコポンは不知火という名前で売っていることも多く、先日に行ったスーパーでは、オーストラリア産の不知火が置いてありました。
不知火はデコポンの正式名称で品種名なんですよ。そして、全国の農業共同組合から出荷される不知火が、デコポンの名称を使うことができます。
デコポンもポンカンも1年中は出回っていなく、寒冷地では育ちにくいので味のイメージかわかない方もいらっしゃるはずです。
大きさや品種、露地栽培かハウス栽培かによって、デコポンとポンカンの味に違いはありますが、どちらもとても甘く酸味は少ないですよ。
そして、それぞれ味について詳しく見てみたのがこちらです。
・糖度が13度以上クエン酸1%以下という基準がある
・標準的な温州みかんの糖度は11度位で、デコポンはそれよりかなり糖度が高いので甘い
・酸味は少ないが、ポンカンよりやや強い
・露地栽培の方が酸味が強く感じることもある
・果汁が多い
ポンカン
・濃厚な香りがする
・糖度の基準はないが、普通の温州みかんよりも甘い
・甘味や果汁の量などの個体差が比較的大きい
・木の高い所に実をつける高梢系と、低い所に実をつける低梢系に分かれる
・高梢系は縦長で、低梢系は偏平な形をしている
・高梢の方が大きくて重い
・一般的には低梢系の方が味が濃厚(当てはまらない場合もある)
個人的には、デコポンもポンカンも香りがとても豊かですが、デコポンの方がオレンジに似ていて味が濃く、ジューシーだと思いました。
ちなみに、デコポンのトレードマークとなっている頭頂部の出っ張りですが、大きいものもあれば小さいものもあります。
この出っ張りの大きさは気温に関係していて、大きくても小さくても味には影響がないですよ。
デコポンとポンカンの大きさや値段に違いはあるの?
デコポンとポンカンの味は少し違いがあるのですが、次のように大きさなどの見た目や値段にも違いがあるのですよ。
それぞれ温州みかんと同様に小さいものから大きいものまでありますので、標準的なサイズを示しました。
項目 | デコポン | ポンカン |
---|---|---|
1個の重さ | 200g~250g位 | 120g~150g位 |
外側の皮 | やや厚いが柔らかい | デコポンより薄く柔らかい |
果肉を包む皮 | 薄い | 薄い |
旬 | 12月~4月 | 1月~2月 |
主な産地 | 熊本・愛媛・和歌山など | 愛媛・鹿児島・高知など |
値段 | 高め | デコポンよりは安い |
一般的にはデコポンの方が大きく、ポンカンは温州みかん(Mサイズ1個100g)より少し大きいです。
また、デコポンとポンカンは外側の皮の厚さは違いますが、果肉を包む皮はどちらも薄いので、皮ごと食べることができます。
味が良いのはもちろんですが、食べやすいのも魅力ですよね♪
デコポンはハウスものの後に露地ものが出回り、ポンカンは主に高梢系のものの後に低梢系のものが出回るんですよ。
そして、値段はデコポンの方が高いですが人気で、国内の収穫量もデコポンの方が多いです。ポンカンは台湾からの輸入も多いですよ。
もうすぐ、デコポンも国内産のポンカンも出回る時期になるので、より味わって食べようと思います♪