たけのこの栄養と効能♪チロシンでやる気がアップ?!
その時期になるとあちこちからいただくたけのこ。子供の頃は正直嫌いでした。でも大人になるにつれ、その良さがじんわりと、わかってきました。
たけのこご飯などがスーパーの総菜売り場に並び始めると、もうそんな季節か…と思いつつ、手に取ってしまうんですよね。
今では季節でなくても水煮を購入するほど。煮てよし、焼いてよし、揚げてよしと、そのおいしさはお墨付き。正直栄養なんて求めていませんでした。
でもせっかく食べるなら、どんな栄養があるのか、食べるといいことはあるのか、知りたいですよね。
調べてみると実はたけのこには様々な栄養と意外な効能 があることがわかりました。より効能がアップする食べ方もお知らせします♪
たけのこにも栄養はあります! すごいたけのこの効能♪
春の季節の季語にもなっているたけのこ。独特でありながらも、あっさりした外見とお味のせいか果たして栄養はあるのか? と思われがちですよね。
たけのこには、ビタミンB1,B2,B6,C,Eといったビタミン類も含まれているのですが、確かに他の食材と比べて、取り立てて多くはありません。しかし、意外にも豊富に含まれているのが、たんぱく質とカリウムです。
たんぱく質は、筋肉や血液・細胞など、からだの中の大部分にも含まれており、様々な役割があります。たんぱく質が不足すると、体力が落ち免疫力が低下し体調を崩しやすくなります。
たけのこには、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸が含まれていて、アスパラギン酸を多く含むアスパラガスよりも、たけのこの方が2倍近く多いんです!
タンパク質を合成したり、アンモニアを排出したりする働きや、疲労回復の効果もあって、エネルギーを作り出す働きを促してくれるので、栄養ドリンクなどにも配合されているんですよ。
またカリウムは塩分を排出する役割があります。高血圧やむくみなどは、カリウムの不足が原因とも言われています。
更に茹でたときに出てくる白い粒つぶ。チロシンという物質で、神経の伝達物質や、甲状腺ホルモンを作り出す働きがあり、疲労回復にも役立っています。
このチロシンはドーパミンの原料でもあります。「やる気物質」などと呼ばれるドーパミンは、心身のバランスを保つために欠かせない物質です。
加齢とともに、ドーパミンの分泌量が減少し、ものごとへの意欲が薄れたり、からだの動きがスムーズでなくなったりします。チロシンはドーパミンの分泌を高める作用があるんですよ♪
アスパラギン酸の疲労回復効果やカリウムのデトックス効果もあるので、たけのこを積極的に食べることで、体も脳も元気になるかもしれませんね。
食物繊維で病気予防
その他の栄養素としては、その食感から想像できるとおり、たけのこには、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維が多い野菜と言って思いつくのは、ゴボウやレンコン、セロリなどでしょうか?
それぞれ100g中に含まれる含有量は、ゴボウが3.4㎎、レンコンが1.8㎎、セロリが1.2㎎。そして、たけのこが2.4㎎となっています。比較してみると、食物繊維量の多さがわかりますね。
カロリーの低さからダイエットとしての期待が大きい食物繊維ですが、それだけではありません。余分な糖やコレステロール、発がん性物質などを吸収しながら、体外へ放出してくれる役割を持っています。
そのことから、様々な病気を予防すると言われています。現在、期待されている効果はこんなにたくさんありますよ。
•便秘予防
•肥満予防
•糖尿病予防
•大腸がんの予防
•動脈硬化の予防
更には食品中に含まれる有害ミネラルなどの毒性物質の排除、老廃物の排除促進が確認されています。デトックスの効果もあります。
また食物繊維には、乳酸菌やビフィズス菌のようなからだに有用な菌を増やし、腸内環境の改善を促してくれる働きがあることも知られていますね。
食物繊維の美容効果
腸が正常に働くことはからだにとってとても大事なことですが、それと同時に美容の面でも重要な役割を持っています。腸の動きが悪ければ、老廃物はうまく排出されません。
この老廃物が皮脂の分泌バランスを崩し、肌荒れやニキビなどを引き起こします。食物繊維を多くとることは腸を健康にするだけでなく、肌をも健康にしてくれるんですね。つまりたけのこには美容効果もあるということ♪
効果ついでにもう一つ。昔祖母から聞いた話しです(お祖母ちゃんの知恵袋)。麻疹にかかってすぐの、発熱だけで発疹が出ず苦しいときにたけのこの煮汁を飲ませます。
そうすると発疹が表に出てきて、麻疹がすぐに治るという言い伝えがあるそうです。こういう民間療法は、根拠が不明確だったりしますが私は、案外信じちゃうタイプです。
たけのこは非常に成長が速い植物です。たけのこにうっかり帽子を掛けたまま1日経つと、取ることができなくなる、などという話しもあるぐらいの速度。
1日で1メートル、1年で7~8メートルという他の植物では見られない成長速度に、昔の人は、たけのこの中にあっという間に病気を治してしまうような、エネルギーを感じたのかもしれませんね。
こうして食べれば効能UP!上手な食べ方はこれ♪
たけのこには、いろんな栄養が含まれていることがわかりましたが、他の食材の組み合わせることで、効能がアップすることもあるんです♪一緒に食べるといい食材を挙げてみましょう。
●大腸がん予防:さつまいも、ブロッコリー、青梗菜、ひじき
●ダイエット:蒟蒻、ごぼう、さやいんげん
●老化予防:かぼちゃ、さつまいも、肉類、ピーナッツ、レーズン、山芋、くるみ
●スタミナアップ:オクラ、小松菜、椎茸、山芋
どんな効能が欲しいかで、組み合わせを考えると、より効果的にたけのこを食べることができますね♪
低カロリーでヘルシーなたけのこですが、食べ過ぎるとよくないことも!たけのこは「しゅう酸」と言われるアクが多く含まれているので、腎機能が弱い人は、尿路結石の原因になることもあるんですって。
他にも食べ過ぎるとこんな症状が出ることもあるので注意!
・アレルギーを起こす
・胃腸に負担がかかる
・口内炎ができやすくなる
おいしいからといって、食べ過ぎは禁物ですが、上手に食べれば美容にも健康にもいいたけのこ。ぜひいろんな食べ方を試してみてくださいね♪
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