かぼちゃは皮こそ栄養がある?ベータカロチンにルチン♪
ハロウィンの代名詞でもあるかぼちゃ。グリム童話であるシンデレラではかぼちゃが馬車に変身するので、知っている!という子供たちも多いのではないでしょうか。
暑い夏から秋にかけて、グッと甘みが強くなってきて、かぼちゃが美味しくなる季節です。また、かぼちゃの色は食卓を鮮やかにもしてくれますし、オカズにお菓子にアレンジ自在でとっても使いやすい食材です。
ところで、かぼちゃの皮には栄養がたくさん入っているのですが、皮ごと食べてますか?かぼちゃの皮の緑と実の黄色の部分のコントラストは食卓に映えるので、普段から皮ごと食べる人も多いかと思います。
さて、かぼちゃの皮にはどんな栄養が含まれているのでしょう。皮だけでも食べたいな!と思えてしまうくらいなので、紹介させてもらいますね。
皮こそ栄養の宝庫!ベータカロチン♪
かぼちゃと言えば、ベータカロチン。人参にも豊富に含まれていますが、かぼちゃも負けません。ベータカロチンとは、体内でビタミンAに変わる成分になります。
かぼちゃの皮・皮に近い実の端っこが、栄養がたっぷり入っています。ビタミン・ミネラルはどうしても不足しがちになりますので、皮ごと食べてしまった方が、効率良く栄養が摂取できるのです。
ベータカロチンには、抗酸化作用があります。体内を酸性化させないように、抗酸化作用のある成分を摂取して ”体内の老化を防ぎ活性化” させることが健康に繋がります。動脈硬化や成人病の予防にもなります。
まだまだ研究途上ではありますが、酸化と癌というのが密接な関係にあるのでは?とも言われています。
また、かぼちゃには食物繊維も含まれていますが、こちらも皮・皮に近い実の端っこにたくさん含まれています。食物繊維は身体の代謝機能を向上させますので、意識してたくさん取ると良いです。
農薬が気になりますが、一般的な農薬であれば、調理の前によく洗えば問題ありません。市販されている野菜は、農薬検査などを経て市場に出回っていますので、あまり過敏にならなくても大丈夫です。
かぼちゃの皮にはポリフェノール♪
美容や健康に良いとされるポリフェノール。かぼちゃの皮にはビタミンP(別称・フラボノイド)と呼ばれるルチンいうポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは、光合成によって作りだされる栄養になります。世の中には、4000種類とも言われるポリフェノールがありますが、いろいろな栄養の成分の中で抗酸化作用については群を抜いています。
体内を酸性化させない、というのが健康へのキーワードだと最近では言われるようになりました。なので、このポリフェノールという成分を、いかに摂取するかというのはとても大事です。
光合成によって作られるものなので、どうしても皮にポリフェノールがたくさん含まれることになります。なので、かぼちゃだけに関わらず、野菜や果物はできるだけ皮ごと食べた方が良いのです。
特にルチンは、体内の抗酸化作用の他、高血圧など成人病全般の予防効果が高まると言われています。またビタミンCとの相性が抜群で吸収率を上げてくれます。
かぼちゃにはベータカロチンの他、ビタミンCの含有量も多いので、皮ごと食べた方が栄養吸収率も上がりますね。
かぼちゃの皮の食べ方♪チップスがおすすめ!
煮物や天ぷらなどには、皮つきのまま使うことも多いですよね。黄色と緑の色が、食卓の彩りを華やかにしてくれます。
でも、ポタージュやパンプキンパイ・パンプキンプリンなどは、できれば実だけで綺麗な色を出したいものです。裏ごししても、どうしても皮はひっかかってしまいますしね。
なので、皮だけが残ってしまった!という場合の食べ方をご紹介したいと思います。
とは言ってもカンタンで子供も大好き!チップスです。高温の油で2-3分、しっかり揚げるだけで、今日のおやつ完成です。
実は皮にも甘みがあるので、味付けなんかしなくても、十分美味しく食べられます。カリッとするまで揚げてしまえば、歯ごたえもあって、ついつい手が伸びて止まらなくなってしまいそうです。
かぼちゃだけでなく、人参やじゃがいもの皮もおすすめです。どの野菜も皮を剥く前によーく洗っておけば大丈夫です。2-3日なら冷凍しても問題ないので、まとめておいてもいいですね。
素揚げでも良いですし、小麦粉や片栗粉をまぶしても美味しいです。オウチで皮をチップスにすれば、添加物なども入らないし、皮だけの方がカリッとしやすいので、子供たちも大好きになると思います。
いろんな野菜の皮をミックスしておやつに出して、それぞれがどんな味かなぁ?なんて食べ比べなんかもおもしろいと思います。
油分やカロリーはちょっと気になりますが、素材の味が出るので食育として週1-2回、手作りチップスを出すと、子供にとっても恒例行事になって楽しめるかもしれません。
野菜って、どうしても実より皮や皮に近い部分の方が栄養がたっぷりなんです。でも食感が気になったり、渋みがあったりで、ちょっと敬遠してしまいがちですよね。
でもかぼちゃの皮は意外と癖がなく、食べやすいと思います。かぼちゃ自体にも栄養がたくさんありますが、かぼちゃは皮ごと、丸ごと栄養を吸収するイメージで食べてみてくださいね。
かぼちゃの皮の栄養のキーワードは、抗酸化作用♪ 身体は中から綺麗に元気にしていきましょう。