かぼちゃの旬は冬至?それとも夏?習慣に込められた意味とは♪
かぼちゃは、定番の和風料理の他に、洋風や中華風の料理など様々なレシピに使われます。
色が鮮やかなので見映えも良いですし、βーカロチンなども多く入っていて栄養満点です。
また、味にクセがなく消化に良いので、離乳食にもOKですし、ちょっと具合が悪い時に食べるのもおすすめですよ。
魅力が盛り沢山のかぼちゃは種類が多く、国内産のものと外国産のものが出回っているので、1年中買えるのが嬉しい所です♪
冬至にかぼちゃを食べる習慣がある事から、冬が旬のようにも思えます。
しかし、先日見たテレビ番組では真夏が旬と言っていて、かぼちゃ料理を紹介していました。
そこで、かぼちゃの旬は冬至の頃?かぼちゃの出回る時期をチェックし、冬至にかぼちゃを食べる風習の意味を考えてみました。
かぼちゃの旬は冬?夏?出回る傾向をチェック!
かぼちゃは冬の寒い時期に、グラタンに入れたり天ぷらや炒め物などにしたり、温かくして食べると体がポカポカになります♪
冬のかぼちゃは甘味が強く、食べる機会も多い事から冬が旬だと思いがちです…。
しかし、実際はその逆でかぼちゃの旬は夏なのですよ。
北海道産のかぼちゃにはどんな種類があるの?で出回る時期について少しお話しました。
また東京都中央卸売市場で、かぼちゃが出回る傾向を月ごとにチェックしてみたのがこちらです!
・北海道産のものが一番出荷量が多い
・2月~4月はニュージーランド産のものが多く出回る
・6月・7月は鹿児島県産や茨城県産など国内産のものと、メキシコ産など外国産のものが出回る
・8月から秋にかけて北海道産のものが多く出回る
・12月・1月はメキシコ産のものが比較的多く出回る
冬は国内産のかぼちゃがそれほど多く収穫されずに、国外産のものの方がよく出回ります。
一方、夏は鹿児島産・茨城産・北海道産など、国内産のかぼちゃの収穫量が多く、よく出回るので夏が旬になるのですよ。
旬の時期でない冬にもかぼちゃを食べる理由は?
夏に通常の西洋かぼちゃの他に、生食できるかぼちゃを売っている場合があります。
サラダや浅漬けにしても美味しいですし、また違った食べ方ができますね♪
お話したようにかぼちゃの旬は夏なのですが、なぜ冬に食べるイメージが強いのでしょうか?
それは「冬至にかぼちゃを」と盛んに言われているからなのもありますが、冬まで長期保存でき、味もその時に食べ頃になるからです。
かぼちゃは皮が固く、水分や栄養分があまり減らないで、長期の保存に向いています。
保存条件や品種によって異なりますが、まるごとの状態ならば、1~2ヶ月は貯蔵できますよ。
昔は、冬に食べることができる野菜は限られていたので、かぼちゃは貴重な食べ物でした。
保存することで甘味も増えます。その仕組みを簡単にチェックしてみました!
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でんぷんが分解して糖分に変わる
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甘味がアップし食感もホクホクになる
収穫してすぐに食べるのではなく、熟成させることで甘いかぼちゃになるんですね♪
昔は家庭で長期保存し、熟成させて食べることもありましたが、今では農家さんが保存し、熟成させて出荷時期を調整することも多いですよ。
冬至にかぼちゃを食べる風習に込められた意味は?
我が家では、冬至にかぼちゃと柚子を買うのが決まりになっています。「だいこん」や「にんじん」など「ん」がつく食べ物も良いと言われていますよね。
冬至は寒さがますます厳しくなる頃で、その時期を、「体を温める効果があるかぼちゃなどを食べて乗り切りましょう!」という意味合いが込められているんです。
また、保存はききますが、「冬至を過ぎた頃に傷んでくる場合があるので、年内に食べ切りましょう」という先人の考えも。
かぼちゃのメリットを生かし、貴重な食材を無駄なく食べ切ることを大切に思い、冬至にかぼちゃを食べる習慣ができたんですよ。
「冬至の日にかぼちゃを食べると風邪をひかない」という言い伝えがありますが、かぼちゃはβーカロチン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンCなどのビタミン類が豊富♪
特にβーカロチンやビタミンCには、風邪をひかないように抵抗力をアップさせる働きがあります。
古くからの言い伝えですが、栄養学的にとても理にかなったものなんですよ。
何気なく食べていたかぼちゃですが、伝統的な習慣や先人の思いを知り、ありがたく食べていこうと思っています♪