よく使う砂糖の上白糖ときび砂糖の違いは?代用できるの?
甘味料の中で代表的な存在の砂糖!食べ物や飲み物の味を整えてくれるだけでなく、食材を柔らかくしてくれたり保存効果があったり効果も多いです。
また、疲れた時に砂糖入りの甘いものを食べるとホッとすることがあるように、リラックス効果があるのも嬉しいですよね♪
今は様々な甘味料が出回り、自分の好みに合わせて選んで使う事ができます。
我が家では、優しい味や使い勝手の良さから、毎日砂糖を使っていますよ。
砂糖も多くの種類がありますが、意外とその違いや特徴などは知られていません。
そこで、今回はポピュラーな上白糖と、サトウキビからできたきび砂糖を重点的にチェック!
砂糖の中でも上白糖ときび砂糖の違いは?それぞれの特徴や代用できるかなどを見てみました。
上白糖ときび砂糖の違い!ミネラルが多い理由は?
砂糖は奈良時代の頃に日本に伝わりましたが、国内で製造が始まったのは、江戸時代の頃です。
しかし、一般の人々にも行き渡るようになったのは、明治時代の中期以降なのですよ。
こんなきび砂糖を使った美味しいレシピも♪
日本で最も多く使われている砂糖は上白糖で、ほとんどの食料品店で買うことができます。
薄茶色のきび砂糖は風味豊かなのが魅力です♪スーパーなどで見かけることも多くなってきました。
上白糖ときび砂糖は、色の他に製法や成分や甘さや香りが違うのですよ。
2つの違いを大まかに表でまとめてみました!
項目 | 上白糖 | きび砂糖 |
---|---|---|
原料 | サトウキビかビート(てん菜) | サトウキビ |
精製度 | 高い | 上白糖より低い |
甘さ | 濃厚な甘さ | まろやかな甘さ |
香り | あまりしない | 黒砂糖のような香り |
製法が違うので、色や風味も変わってくるのです!それぞれの製法を簡単にチェックしてみました。
・きび砂糖…精製途中の砂糖液を煮詰めて作ったもの
そして、栄養の比較ですが、きび砂糖の成分値は日本食品成分表には載っていません。
単純には比較できませんが、上白糖は日本食品成分表の値で、きび砂糖は商品の値で比べてみました。いずれも100g中の値です。
成分名 | 上白糖 | きび砂糖 |
---|---|---|
エネルギー | 384kcal | 396kcal |
炭水化物 | 99.2g | 98.8g |
ナトリウム | 1mg | 10~30mg |
カルシウム | 1mg | 10~35mg |
カリウム | 2mg | 142mg |
マグネシウム | 微量 | 3~20mg |
鉄 | 微量 | 0.15~0.45mg |
きび砂糖は完全には精製せず、カルシウムやカリウムのようなミネラルを残すような製法で作られているので、上白糖よりもミネラルが多いのですよ。
きび砂糖の代用は上白糖でできるの?
日本ではおなじみの上白糖ですが、世界ではあまり使われていない砂糖です。
上白糖のしっとりとした食感や濃厚な甘さが、日本人の好みに合っているのですね♪
きび砂糖は、マイルドな甘さが魅力ですが、サトウキビの風味が残っているのでコクもあります。
上白糖ときび砂糖とでは甘さの性質が違うので、同じ甘さにするのは難しいですが、代用はOKです。
それぞれ同じ位の量で代用できますが、上白糖の甘さが気になる方は、上白糖を減らして代用して下さいね。
ちなみに、きび砂糖と黒砂糖は同じもののように思う方もいらっしゃいますが、黒砂糖は精製していません。きび砂糖の方が、風味がまろやかなんですよ。
上白糖ときび砂糖でどのような料理に向いているか、注意する点はあるのかを見てみました。
・味にクセがないのでほぼどんな料理やお菓子でも使える
・保湿性があるので、しっとりと仕上げたいスポンジや焼き菓子におすすめ
・焼き色がつきやすいので注意が必要!
きび砂糖
・幅広く使えるが、コクなどを出したい料理やお菓子におすすめ
・煮物や和素材のパウンドケーキなど
・ジャムやコンポートなど素材の味を楽しみたい時には、避けた方が無難な場合も
きび砂糖の色が気にならなければ、すし飯や酢の物に使うのもおすすめですよ♪
また、上白糖ときび砂糖とでは、スポンジケーキの膨らみ方が違うように思う方がいらっしゃるかもしれません。
(ケーキの)風味や食感などに違いはありますが、膨らみ方にそれほど違いはないはずです。
上白糖ときび砂糖はお話したように性質が違うので、それぞれ上手に使い分けていきたいものですよね♪
砂糖の賞味期限が過ぎたものは捨てるべき?
多くの食品の包材には賞味期限が書いてありますが、上白糖やきび砂糖などの砂糖には書いていないことが多いです。
これは、砂糖は長期にわたって保存しても、品質の変化が極めて少ないので、表示しなくても良いという決まりがあるからなんですよ。
中には、賞味期限が書いてある砂糖もありますが、美味しく食べれる目安として設定しているもの。
賞味期限を過ぎていても使える場合もありますので、今の状態を見て下さいね。
しかし次の場合は、開封していてもしていなくても使わない方が良いです。
・一部分が変色している
傷んでいたり汚染されていたりする恐れがあります。上白糖が全体的に黄ばんでいる場合は、アミノ酸と糖が反応したことによる変色なので、問題ないですよ。
摂り過ぎは良くないですが、砂糖にはありがたい役割が多くあります。次回は、きび砂糖と三温糖の違いについてお話していきます♪