ひじきの鉄分の含有量が減った!?釜の材質や産地による違いはあるの?


生のものを食べる機会が少ないのですが、ひじきの旬は3月~4月頃。その時期に産地を訪れることがあれば、是非食べてみたいものです。

煮物はもちろん、揚げ物・和え物やサラダに入れると、食感や味にアクセントがつきますよね。

肉団子や卵焼きやお好み焼きに混ぜてみましたが、美味しく食べれましたよ♪

そして、ひじきは栄養が豊富なことで知られています。その栄養と効果はこちらでもご紹介してきました。
ひじきの栄養と効果は?

その中でも鉄分は代表的な成分です!私は鉄欠乏性貧血気味なので、意識して鉄分を摂るようにしています♪

ただ、食品成分表が改訂されて、製法などの違いによってその含有量に差があるのかも気になる所。

そこで、ひじきの鉄分の含有量ってどれ位?大きく変わった成分値や、釜の材質や産地による違いについて見てみました。

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ひじきの鉄分が9分の1!?釜によって違いがあるの?

2015年に改訂された日本食品標準成分表では、ひじきの鉄分含有量が次のようになっていて、反響を呼んでいます!

・ひじき(ステンレス釜 乾)…6.2mg

・ひじき(鉄釜 乾)…58.2mg

最近はステンレス釜を使うことが多くなったため、その値も掲載されるようになったんですよ。

いずれも100g当りの値ですが、ステンレス釜で煮たひじきは、鉄釜で煮たものの9分の1ほど。かなり減ってしまいました!

ちなみに、改訂前のひじきの鉄分含有量は55mgでした。鉄釜で煮ると鉄が溶け出すので、鉄分が多くなるのではないかと考えられています。

しかし、どちらの釜でも鉄分以外の成分は変わりがありません。食物繊維やカルシウムなどが多く入っているので、これからも料理に上手に取り入れていきたいですね♪

また、豚・鶏・牛で含有量に違いはありますが、レバーは鉄を多く含んでいる食品です!

他の動物性食品では、しじみ・うなぎの肝・あさりなどの魚介類などが鉄分を豊富に含んでいますよ。

そして、ひじきの他にも鉄分を比較的多く含んだ植物性食品をピックアップしてみました。いずれも100g中の値です。

・焼きのり…11.4mg

・黄大豆(国産 乾)…6.8mg

・凍り豆腐(乾)…7.5mg

・大根 葉(生)…3.1mg

・ほうれんそう(生)…2.0mg

ただ、植物性食品の鉄は吸収されにくいので、吸収されやすい肉類やビタミンCを多く含むものと一緒に調理すると良いですよ。

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ひじきの鉄分の値は産地によっても違うの?

栄養が豊富なひじきですが、ヒ素が多く含まれているのではと心配になる方もいらっしゃると思います。

ひじきにヒ素は含まれている?有害なの?で、下処理をして普通に食べる分には問題ないとお話しました。あまり心配しないで下さいね♪

さて、乾燥ひじきのパッケージで、どのように鉄分量が表示されているか見てみました!

改訂前の55mgであるもの・改訂された食品成分表に掲載されている6.2mgに近いもの・表示されていないものと様々です。

そして、ステンレス釜を使ったのか鉄釜を使ったのかを書いてあるものは、私が見た中ではありませんでした。

ひじきについて多くの情報を発信している日本ひじき協議会は、上記の成分表の値について、次のようにおっしゃっています。

・協議会で分析・確認した結果は、産地によって鉄の含有量に大きな差があった

・どれもステンレス釜で加工したが、日本産のは6.2mgに近く、韓国産・中国産のは55mgに近い値だった

・成分表にあるひじきと、(一部の産地は違うが)国内で流通しているものとでは製法が違う

・国内で広く流通しているひじきは、蒸し上げて乾燥したもので、釜の材質で鉄分の量に差が出ることはないのではないか

解明されていないことも多いですが、ステンレス釜で加工した国産のものは、鉄分がそれほど含まれていないようですね。

ひじき業界の方々も研究を重ねていらっしゃるので、産地によって値が違う原因などが明らかになっていくことを願っています。

ひじきを鉄鍋で煮れば鉄分は多く摂れるの?

今は、ひじきを加工する時にステンレス釜を使うメーカーさんが多いですが、家に鉄製の鍋やフライパンを持っている方もいらっしゃるはず。

鉄製の器具で調理すると鉄分を摂れると聞いたことがあり、私も一時期ひじきを鉄製の小鍋で煮ていました。

調理器具から鉄が溶け出すからなのですが、本当に摂取量を増やすことが出来るのでしょうか?

実際に鉄の器具で調理するとそんなに凄い量ではないですが、アップします。

そして、フライパンで短時間炒めるより長い時間煮た方が、鉄分は多くなるので参考にしてみて下さいね♪

ひじきの鉄分含有量について、ここ数年で大きな変化がありました。ひじきの他にも多く含まれる食品はあるので、ひじきだけでなく、それらも使っていきたいと思いました。

2018年03月


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