ラム肉の栄養と効能は?脂肪を燃焼させる働きも♪
過去に何度かブームになったのですが、今再び羊肉が注目されています!
羊肉を使った料理ではジンギスカンが有名ですよね。肉の臭みもそれほど気にならないですし、野菜も多く摂れます♪
また、羊肉は家庭で調理でしにくいイメージがあるかもしれませんが、意外と簡単にできるんですよ。
特にラム肉を売っているスーパーは多く、ジンギスカン用・ステーキ用・カレー用など、料理によって部位や切り方を変えて売っている所も。
国産のラム肉もありますが、スーパーで見かけるものはニュージーランド産やオーストリア産のものが多いです。
比較的食べやすいことでもラム肉は人気なのですが、栄養や効能にどんな特徴があるのでしょうか?
そこで、ラム肉の栄養と効能は?多く含まれている成分や、脂肪の燃焼を助ける働きなどを見てみました。
ラム肉に多い栄養は?主な効能はコレ!
羊肉は中国・オーストラリア・ニュージーランドなどに比べれば、日本の消費量は少ないですが、関心は高いです。
国によって定義に違いはありますが、ラムは生後1年未満の仔羊なのに対し、マトンは生後2年以上~7年位の羊のことをいいます。
初めてラム肉を食べたのが北海道に行った時なのですが、とても柔らかく食べやすかったのを覚えていますよ♪
ラム肉にはどのような成分が多く含まれているのか、主な効能とともに見たのがこちらです!
脂質…エネルギーを作り出す
鉄分…貧血の予防
亜鉛…代謝の促進・味覚を正常に保つ
ビタミンB群(ビタミンB1・B2・B6・B12など)…代謝の促進・貧血の予防
ラム肉は体を作ったり代謝を促進したりする、たんぱく質や亜鉛やビタミンB群などが豊富に含まれているのですよ。
近くのスーパーではラム肉の説明で、鉄分が多いことを強調していました。
ビタミンB12も入っていますし、貧血を気にしていらっしゃる方には心強いですよね。
ラム肉に多いL-カルニチン!脂肪燃焼効果も?
ラム肉には、たんぱく質の構成成分で、人体では合成できない必須アミノ酸が多く含まれています。
また、アミノ酸の仲間のLーカルニチンも豊富に入っていますよ!
その含有量は牛肉が多いことで知られていますが、ラム肉は(部位にもよりますが)それ以上だと言われています。
そしてL-カルニチンは、主に脂肪を燃焼しやすくする働きがあるんですよ。
また、ビタミンB群にも代謝を良くする働きもありますから、まさにラム肉はダイエットにおすすめです!
L-カルニチンが脂肪の燃焼を助ける仕組みを、簡単に示してみました。
↓
脂肪を燃焼する細胞器官のミトコンドリアへ運ばれる
↓
エネルギーが作り出される
脂肪酸だけではミトコンドリア内に入ることができず、脂肪酸は燃焼できません。
しかしLーカルニチンと一緒だと脂肪酸は燃焼し、余分な脂肪がつくのを防いでくれるのですよ。
このL-カルニチンは体内でも生成されますが、年齢とともに生成量は減ります。
したがって、ラム肉のようにL-カルニチン含有量の多い食品を、適量摂取するのもおすすめです♪
ラム肉は不飽和脂肪酸が多い?脂質は吸収されにくいの?
ラム肉の脂質を見てみると他の肉類よりも、αーリノレン酸などのオメガ3系の不飽和脂肪酸が多く入っています。
牧草にはαーリノレン酸などが多く含まれているので、牧草を食べて育ったラムの肉はαーリノレン酸も多いのです。
αーリノレン酸は体内で合成できない必須脂肪酸で、主に次のような効能があります。
- 悪玉コレステロールを減らす
- 動脈硬化や血栓を予防する
- 血流を良くする
しかしラム肉には、飽和脂肪酸のステアリン酸が比較的入っています!
過剰に摂ると、逆に悪玉コレステロールが増える原因にもなるので、食べる量には気をつけましょう。
ところでラム肉は、豚肉・鶏肉・牛肉に比べて、脂が溶ける融点が高いです。
ラム肉は融点が高く体温では溶けないので、脂が吸収されにくいという説があります。
しかし、脂質は消化酵素のリパーゼによって分解されるので、融点が高いから吸収されにくい訳ではないようです。
ところで、ラム肉は部位によって含有量が違うものでしょうか?
ロースに比べてももの方が若干鉄分は多いですが、亜鉛などのミネラルや、ビタミンB群などはほとんど差がありません。
カロリーやたんぱく質や脂質などの部位ごとの違いについては、次の記事で詳しくお話していきます。