しじみの味噌汁は二日酔いにホントに効くの?!身も食べた方がいい??
秋って行事がいろいろあって、打ち上げや飲み会が増える季節。さらに年末年始にかけて、ますます飲む機会が増えますよね。
飲んでいるときは楽しくて、ついつい飲みすぎて二日酔い…なんてこともあるのでは?でも、翌日まで持ち越すような飲み方はしたくない!
そんな時に、よく効くと言われるのが「しじみの味噌汁」。飲みすぎた翌朝に飲むと、二日酔いで疲れた体に染みますよね。
定番ですが、なぜ二日酔いに効果があるのか、きちんと知らないまま飲んでいました。これって、ちゃんとした理由があるんでしょうか。
しじみの味噌汁って、なぜ二日酔いに効果があるの?
二日酔いに効く栄養や食べ方、調べてみました♪
二日酔いに効果的な「味噌汁」
そもそも、「二日酔い」ってどうしてなるんでしょう?
お酒を飲むと、肝臓でアルコールを分解して、外に出そうとします。でも、肝臓が働きすぎて疲れてしまうと、分解できないまま、アセトアルデヒドという毒素がたまってしまうんです。
これが二日酔い。これを解消するためには、肝臓の働きを良くして、毒素を外へ出してあげないといけないんですね。
そのためには、水分を取ることと、肝臓がよく働くための良質なたんぱく質やビタミン類などを取ることが必要!
でも、二日酔いでしんどい時って、食欲もないし、しっかりとしたものを食べる気にはなれない…
消化が良くって、胃にも負担にならなくって、タンパク質やビタミン、水分もいっぺんに取れるものって…そう、味噌汁!
さらに、具が肝臓の働きを助けてくれる栄養があるものだったら、もっといいですよね。そこで思い浮かぶのが、肝臓にいいと言われている「しじみ」。
実際、しじみの味噌汁に含まれるどんな栄養が、二日酔いに効くのでしょうか。
二日酔いに特に効く!しじみの味噌汁の栄養は?
しじみが肝臓にいいと言われるのは、次のような栄養素が働いているからなんです。
グリコーゲン:素早くエネルギーに変わるので、疲労回復を早める。
アラニン、グルタミン:アルコールを分解する酵素の働きを高める。
メチオニン:肝臓の働きを助ける。
ビタミンB12:肝臓の機能を高める。
オルニチン:肝臓の働きの邪魔をするアンモニアを分解して、外に排出しやすくする。
この中でも、特にしじみに多く含まれているのは、オルニチン!他の食材にはあまり含まれていない栄養素なんですよ。
オルニチンと、バランスの良い栄養のおかげで、しじみは肝臓にいいと言われるんですね。
さらに、味噌汁にするといいのは、味噌に含まれるコリンという成分に、肝臓に入ったアルコールが、脂肪になって溜まるのを防ぐ働きがあるから。
つまり、しじみの味噌汁は、アルコールを素早く分解できるように、毒素を外へ出したり、肝臓の働きを助けたり、脂肪が溜まらないようにしたりする、スゴイ食べ物なんです♪
ただし、しじみの味噌汁を飲んだからと言って、すぐに効き目が現れるわけではないんです。ひどくなってから飲むと、やっぱり回復に時間がかかることも…
飲むタイミングは、できれば二日酔いになる前に飲むのがベスト!飲みすぎたと思ったら、早めにしじみの味噌汁♪肝臓が疲れてしまう前に助けてあげると、二日酔いになりにくくなります。
ちなみに、味噌汁の具って、しじみじゃないとだめなの?あさりとか、他のものだったら?と考える方もいるのでは。
もちろん、味噌汁そのものにも、二日酔いにいい栄養が含まれているのですが、肝臓に効いて消化吸収もいいのは、やっぱりしじみが一番!
砂出しした状態で、小分けして冷凍しておけば、そのまま煮出して味噌を溶くだけで、味噌汁作りも簡単にできますよ。お試しあれ♪
それも面倒…という方には、インスタントのしじみ味噌汁も売ってます。簡単に済ませたい方は、常備しておくと便利♪
しじみの身って、食べた方がいいの?身にも栄養がたくさん!
ところで、味噌汁に入っているしじみの身って、みなさんは食べていますか?
アサリなどに比べて小さいし、食べるのが面倒だから、私はついつい食べずに済ませてしまうことも。汁に全部栄養が出ているような気がしますしね。
実はしじみの身にも、肝臓に必要な栄養は、たくさん残っているんですって!
汁の中に溶け出すのは、うまみの素になるグルタミン酸などのアミノ酸やコハク酸。味噌汁がおいしいのは、このうまみ成分のおかげなんです。
でも、しじみには他にも、体のバランスを保つのに必要なミネラルがたくさん含まれていて、これは味噌汁にしても、ほとんど身に残っているんですよ。
せっかくの栄養、捨ててしまったらもったいない!ちょっと食べづらいかもしれませんが、身まで食べて、しじみのパワー、しっかりもらっちゃいましょう♪
これからは、飲み会が終わったら、しじみの味噌汁!で、二日酔い知らずの毎日を♪