いちじくの栄養と効能は?免疫力アップや消化促進も♪
いちじくはとても歴史のある食材で、旧約聖書などにもその記述があるんですよ。
今でも原産地近くのアラビア半島の国々で多く生産されていますが、日本でも比較的多く栽培されています!
旬の時期になると親は毎年買っていましたが、私は子供の頃、食べるのを敬遠していました…。
それは、切った時に見える種のような部分がグロテスクに思えたからなんです。
しかし実際に食べてみると、甘さも酸味もちょうど良くて美味しいですよね♪ジャムやコンポートにもピッタリです。
よくいちじくは栄養満点と言われていますが、どんな栄養が豊富で、どう体に良いのかはあまり知れ渡っていません。
そこで、いちじくの栄養と効能は?豊富に含まれている成分の働きと、ポリフェノールや消化酵素について調べてみましたのでご覧下さい♪
いちじくに豊富なカルシウムとペクチン!その効能は?
いちじくは仕組みが変わっていて、外側からは花が見えず、実の中に小さな花がたくさん並んでいるのですよ。あの赤い種のようなツブツブは、花なのですね!
また、いちじく1個当りの大きさは、品種によって違います。大きさと重さの目安はこちらです。
- S…50~60g
- M…60~75g
- L…75~100g
そして栄養に注目してみると、ビタミンも程よく含んでいますが、特に多いのはこちら。
- カリウム
- カルシウム
- ペクチン
カリウムは野菜や果実に多く入っていて、高血圧など予防する効能があるんです。
またカルシウムの含有量は、果物の中でも上位の方です!カルシウムは骨を丈夫にする効果がある事で知られていますが、精神を安定させる働きもあるんですよ。
ちなみに、いちじくにはマグネシウムも入っています。カルシウムとマグネシウムを一緒に摂ると、カルシウムが体内に吸収されやすくなりますよ♪
品種によって量が違いますが、いちじくはペクチンが多いので、ジャムにした時にそれ程煮詰めなくても、とろみがついてくるんです。
そして、食物繊維の仲間のペクチンは次のように様々な効能があるんですよ~。
・整腸作用があり特に便秘に効果的
・コレステロール値を下げる
また、ペクチン以外の食物繊維も入っていて、100g中の総食物繊維量は1.9gと生の果物では豊富な方ですよ。
このように、いちじくはペクチンなどの食物繊維やミネラルを多く含むので、生活習慣病の予防や便秘解消に効果的なんです。
いちじく中のポリフェノールと消化酵素!免疫力アップや消化のお助けにも♪
いちじくの果肉は鮮やかな赤紫色をしていますよね。これは、ポリフェノールの仲間のアントシアニンによるもの。
アントシアニンと言えば、目の働きを良くする効果がある事で知られていますよね。
そして、他にも抗酸化作用のあるポリフェノールが入っています。主なものをご紹介♪
- エラグ酸
- クロロゲン酸
- ルチン
免疫力をアップさせるには、整腸作用があって抗酸化作用の高い食材を食べる事も大切です。いちじくは、この両方を兼ね備えている栄養価の高い食材なんですよ~。
また、いちじくはフィシンというタンパク質分解酵素を多く含んでいます。
この酵素は消化を促進してくれるので、食事と一緒にあるいは食後のデザートに食べてもOKなのですよ~。
特にお肉やお魚を食べた後のデザートにおすすめ。また、お酒を飲んだ後にいちじくを食べると二日酔いの予防にもなりますよ!
さらに、脂質分解酵素のリパーゼ・糖質分解酵素のアミラーゼも含んでいます。たんぱく質の他に脂質・糖質の消化にも働きかけてくれるんですね。
乾燥いちじくの栄養は生とは違うの?
ざっと生のいちじくの栄養と効能を見てきました。生のいちじくは、夏果・秋果とありますが食べれる時が限られてしまいます。
それに対して、乾燥したいちじくであれば一年中食べれますし、日持ちもしますし、持ち運びも便利ですよね。
乾燥いちじく1個の重さは、元の大きさによって全く違います!小粒のものだと7g位で、大粒のものだと20g位のものもあるんですよ。
乾燥したいちじくは、生の時と栄養が違うのか気になりますが、栄養が凝縮されるので栄養価はアップするんですよ♪
特に食物繊維は効率よく摂ることが出来ます。ただ、甘くて美味しいからと食べ過ぎると、食物繊維を摂り過ぎてしまいお腹を下してしまう可能性も…。
また、乾燥いちじくの75%を炭水化物が占めるので、カロリーオーバーにも注意して下さいね。
中位のサイズの乾燥いちじくを2個位を食べて、様子を見るのがおすすめですよ。
生でも乾燥したものでも、いちじくは栄養があります。これからいちじくの美味しい季節になりますが、積極的に食べるようにしたいです。