わけぎとはどんなもの?あさつきやねぎとの違いは?
日本ではいろいろな種類のねぎを食べることができます。西日本にやや多く出回るわけぎも、とても美味しいねぎの仲間です♪
漢字で分葱と書きます。諸説ありますが、「株元から何本かに分かれて生育していく葱」なのでそう呼ばれていますよ。
比較的育てやすいため、プランターなどで栽培していらっしゃる方も多いです。
しかし、わけぎは知られていないことも多く、他のねぎ類と区別がつきにくいことも…。
そこで、わけぎとはどんな野菜?あさつきやねぎとの違いをチェックし、おすすめの食べ方を見てみました。
わけぎの特徴♪栽培時期や旬をチェック!
わけぎは盛んに株分かれして増えていくため、子孫繁栄を願ってひなまつりに食べる地域もあります。
主な特徴や旬の時期や産地などをチェックしてみました!
・外観の特徴…根元の白い部分にふくらみがある
・球根から育ち分球して増える。種子はできない
・食用部分…葉の部分だけでなく、白い球根の部分も食べることができる
・収獲…数回収獲できる
・旬…地域によって違う。収獲量が多い主に春(3月から4月)と秋(10月から11月)が旬
・主な産地…広島県(生産量が多くブランド化されている)・福岡県・千葉県・埼玉県など
一例ですが、比較的温暖な地域では次のようにしてわけぎを栽培しています。
↓
・10月頃~11月頃…収獲。丈が20~30cm位になったら、葉の下部を3~4cm残して収獲する。
↓
厳寒期には生育が止まるが春になると元気に生育する
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・3月~4月頃…収穫。根元(球根部分)から収獲する
わけぎは温暖な環境を好むため、関東よりも西で栽培される事が多いです。寒冷地では7月頃から植え付けることも。
日当たりが良い所で、株が弱らないように追肥しながら栽培するのがポイントです。
そして、わけぎは栽培しやすいだけでなく、柔らかくてクセが少ないのも特長の一つなんですよ。
わけぎとあさつきの違い!外観や味は?
二十日わけぎと呼ばれる早生種のわけぎがあります。
その名の通り、植え付けから20~30日で収獲できるわけぎです!主に沖縄料理に使われるのですよ。
そして、わけぎと似ているねぎ類も多く、あさつきと葉の部分などが似ています!チェックしてみました。
項目 | わけぎ | あさつき |
---|---|---|
葉の直径 | 7mm~10mm | 2mm~3mm |
葉の特徴 | ツルツルとしている | 筋がある |
増え方 | 球根 | 球根 |
栽培地 | 温暖な環境を好む | 寒冷地でも栽培できる |
味の特徴 | 甘味が強く辛味は少ない | 辛味が強い |
大きな違いは葉の細さで、あさつきはとても細いです。
味がかなり違い、あさつきは薬味にすることが多いですが、わけぎでも同じような使い方ができるんですよ。
わけぎとねぎの大きな違いは?
ねぎは種類が多いですが、大きくは次の2つに分かれます!
・青ねぎ(葉ねぎ)…地域によって認識が違い、呼び名が異なる場合もある。九条ねぎ・万能ねぎ(商品名)など
わけぎとねぎ(白ねぎ・青ねぎ)は植物学的に別種で、大きな違いは増え方です。
わけぎやあさつきは球根で増えるのに対し、ねぎは種で増えますよ。
わけぎと白ねぎとでは、見た目も風味(白ねぎの方が香りや辛味が強い)も違います!
しかし、わけぎと葉ねぎは見た目がかなり似ているため、チェックしてみました。
項目 | わけぎ | 葉ねぎ |
---|---|---|
形 | 根元の白い部分がふくらんでいる | 根元の白い部分が直線 |
葉の直径 | 7mm~10mm | 5mm~7mm(種類により異なる) |
香り | エシャロットのような良い香り | (一般的には)おだやかな香り |
わけぎも葉ねぎも、比較的マイルドな香りや味なので、いろいろな調理法で味わうことができるんですよ♪
わけぎのおすすめの食べ方は?球根も♪
わけぎは、わけぎやあさつきと同じように生で食べることができます。
しかし、加熱するとさらに甘くなるので、次のような料理もおすすめですよ。
・サラダ…わけぎはさっと茹でたり炒り煮したりする
・炒め物…肉・魚介類・野菜などと一緒に
・卵とじ
・かき揚げ
・汁物…味噌汁や中華風スープの具に。4cm位のざく切りにして、あとから加えて少し煮る
そして、わけぎは球根も食べることができます。
スライスして炒め物・かき揚げ・和え物など、葉と同じような食べ方をすることができます♪
球根をスライスしないで甘酢漬けにするのもおすすめです。
漬け汁に漬けたままの状態である程度の期間保存することもできますよ♪
わけぎが旬を迎える頃に、ぬた和えや他の料理にもチャレンジしてみたいと思っています。