米油の効果と効能は?コレステロールや肌が気になる方にも?
日本には多種類の植物油があり、好みに合わせて利用することができます。
そして、植物油の中でも近年生産量が増え続けているのが米油です♪我が家でも数年前から他の油と併用していますよ。
口当たりが良くクセがないので様々な料理に合いますし、とても使いやすいです♪
食物油は体にあまり良くないイメージがあるかもしれませんが、米油は優れている面も多いのですよ。
そこで、米油の効果と効能をチェック!含まれている栄養素の特徴と体へのメリットを見てみました。
米油にはコレステロールの改善効果が期待できる成分も?
米油は米ぬか(玄米の表層部分+胚芽)の油分を取り出したものです。
歴史が浅いと思うかもしれませんが、古く(江戸時代)からある油なのですよ。
米油を使ったマフィンの作り方の動画です♪
植物油の中でもビタミンE(αートコフェノール)を多く含んでいて、商品のラベルに「ビタミンEたっぷり」と書いてあるものも♪
米油は、ビタミンEの他に特有の成分や不飽和脂肪酸を含んでいて、抗酸化作用や悪玉コレステロールを減らす効果が期待できるのですよ。
米油に含まれている成分で、下記の3成分は抗酸化力が強いです!
・体内の脂質が酸化するのを防ぐ
・血流をよくする働きがある
トコトリエノール
・ビタミンEの仲間
・米油・パーム油・ココナッツ油などにしか含まれていない
・抗酸化力がトコフェノールよりもさらに強く、スーパービタミンEとも呼ばれている
Γーオリザノール
・ポリフェノールの仲間
・米油特有の成分
・自律神経系の働きを助け、更年期障害などの症状緩和に役立つ
上記の成分と、次に挙げる植物ステロールや不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールの低下を助ける働きがあります!
そのため、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が期待できるのですよ。
・脂質の仲間
・他の油よりも多く含まれている
・コレステロールの吸収を抑え、その結果悪玉コレステロールが減る
オレイン酸
・一価不飽和脂肪酸
・血中の悪玉コレステロールを増加させない(善玉コレステロールは減らさない)
・便秘の解消にも良い
リノール酸
・体内で合成できない必須脂肪酸
・多価不飽和脂肪酸
・適量の摂取は悪玉コレステロール値を減らす効果が期待できる
・しかし、過剰に摂取すると逆に悪玉コレステロール値が高くなるなど、悪影響を及ぼす可能性がある
米油はオレイン酸とリノール酸をバランス良く含んでいるのが特長です!
適量の米油でオレイン酸とリノール酸を一緒に摂ることで、悪玉コレステロール値を下げる働きが高まると言われていますよ♪
米油には美肌効果も♪肌に塗るのは?
少しお話しましたが、米油はビタミンE・トコトリエノール・Γ-オリザノールなどの抗酸化成分を含んでいるため、肌にも次のような働きが期待できます!
・肌の血行がよくなることで、くすみが改善される
・特にΓ-オリザノールには、メラニンの生成を抑える働きがある→シミやソバカスができるのを防ぐ
米油は、クセが少なく酸化しにくいため炒め油や揚げ油などによく使われます。
そして食用以外に、次のように肌や髪の毛に塗ることもあるのですよ。
・マッサージをする時に
・手や顔が乾燥している時の保湿に(オレイン酸やリノール酸は保湿力が高い成分)
他に手作り石鹸の材料として使われることがありますよ。
しかし、食用の米油が肌に合わない場合もあります…。少量で試してみて、赤くなるなど異変があるようでしたら、すぐに使うのを止めて下さいね。
米油の抽出方法によって効果に違いはあるの?
人気が高まっていることもあって、スーパでは数種類の米油を売っていることが多いです。
数は少ないですが、米油と紅花油などをブレンドした商品もありますよ。
米油の抽出方法は、次のように大きく2つに分かれます!
・専用の機械で油分を絞る製法
・手間がかかる
・一度に抽出できる量が少ないためコストも高くなりがち
溶剤での抽出法
・化学溶剤を使って抽出する製法
・効率よく製造できるため、圧搾法よりも安価なことが多い
化学溶剤で抽出したものも、精製する時に全て取り除かれるため、商品に溶剤が残っていることはないです。
しかし、圧搾法で製造されたものの方がより安全で、ビタミンEなどの抗酸化成分が残りやすいため、健康効果がさらに期待できます。
圧搾法の米油は主に通信販売で手に入れることができますよ♪
次回も米油についてお話します。