長茄子と茄子の違いって? 長さだけじゃないの?
「秋茄子は嫁に食わすな」美味しい秋茄子は嫁には食べさせるな!っという、お姑さん目線のことわざ。嫁にとっては、大変恐ろしゅうことわざでございます・・・(苦笑)
秋茄子というぐらいだから茄子は秋が旬かと思いますが、ほとんどのナスは初夏から夏にかけて旬を迎えるんです。
ナスというとスーパーで売っている茄子を思い浮かべますが、他にも種類があり長茄子などがありますが・・・これらの違いって分かりますか?
長さが通常の茄子より長いんじゃないの?っと思いましたが「通常の茄子」とはなんなんでしょう?
色かな? 色が濃い紫色だとか? 形かな? 形が細長いとか? 考えれば考えるほど迷宮入り寸前! 長茄子と茄子の違いってあるんでしょうか? 違いとは?
茄子の種類
スーパーでよく見る一般的な茄子といえば、小ぶりで紫色の茄子を思い浮かべますが、そもそも茄子ってどんな種類があるんでしょうか?
茄子には大きく分けて3種類あります。
- 丸茄子
- 卵型茄子
- 長茄子
などがあるんだそうです。丸茄子は丸いんじゃないの? 卵型茄子は形が卵型? 長茄子は長いんじゃないの?っと漢字から多少の予想は出来ます。
でもビジュアルの違いの他に、これらの3種類の茄子の決定的な違いはあるんでしょうか?
丸茄子
東北地方から関西地方で栽培されている茄子の種類で、大きさは様々でずっしりと丸く直径は約10センチぐらいで、重さは1kgほどの大きさの丸茄子もあるんです。
代表的な丸茄子の品種は
- 魚沼巾着
- 民田
- 仙北丸
- 紫へたなす
- 賀茂
などの5種類があります。
卵型茄子
卵型茄子は関東地方で多く栽培されて、関東の方には馴染みのある茄子です。皮は濃い黒紫色で種が少ないという特徴です。
代表的な卵型茄子の品種はこれ。
- 真黒
- 千成
- 十市
- 山科
などが卵型茄子の代表的な品種です。
長茄子
長茄子の多くは東北と九州地方で栽培されているのが主流で、市場では特に関西方面に多く出回っているんです。
長さは20センチから30センチの大きさの茄子で長細い茄子のことを長茄子というんです。
代表的な長茄子の品種はこれ。
- 河辺長
- 南部長
- 大阪中長
- 津田長
- 松山長
- 博多長
などの品種が長茄子にはあります。
茄子には3種類に分かれていているって事は理解できましたが本題に戻り・・・長茄子と茄子の違いってなんなんでしょうか?
長茄子と茄子の違いって?
長茄子は東北と九州地方で栽培されていて、長さは20センチから30センチの長細い茄子ですが、茄子といわれている一般的な茄子とは何なんでしょうか?
一般的に茄子と言われている「茄子」とは中茄子という茄子らしく、料理に万能な茄子として有名なんです。
茄子は茄子の種類によって向いている料理と、向いてない料理があるらしく中でも中茄子はバランスが良くどんな料理にでも向いている事から、一般的な茄子といわれるようになったんです。
中茄子? 中茄子っていう品種? 中茄子は実は品種ではなくサイズで分かれています。
丸茄子 | 卵型茄子 | 長茄子 |
---|---|---|
120g以下 | 120g以下 | 120g以下 |
7種類の品種 | 36種類の品種 | 3種類の品種 |
チャートを見てみると120g以下の茄子を中茄子と呼ぶみたいなんですが、実際には36品種ある卵型茄子の120g以下の茄子を「一般的な茄子」と呼ぶんです。
一般的に茄子と呼ばれている茄子が分かり、本題の長茄子と茄子の違いはこうなります。
- サイズ
- 栽培地
- 調理方法
まずサイズですが、長茄子は20cm~30cmぐらいで、大茄子と呼ばれている長茄子は120gオーバーの茄子のことを言うんです。
対して一般的な茄子と呼ばれている卵型茄子の中茄子は、長さは20cm以下重さも120g以下となっていて小ぶりです。
栽培地ですが長茄子は東北や九州地方が主な栽培地になっており、出荷先も関西地方がメジャーとなっています。
それに対し一般的な茄子の卵型茄子の中茄子は、関東地方が主な栽培地で主な出荷先も関東地方。
最後に調理方法ですが長茄子はやわらかいのが特徴。向いている調理方法は、焼き茄子と煮物に向いていると言われています。
一方一般的な茄子代表の卵型茄子の中型茄子ですが、浅漬けとして調理されるのが向いている茄子だと言われています。
このように長茄子と一般的な茄子の違いは、サイズ感の違い栽培地と出荷地の違い、調理方法の違いとなっているんです。