生ハムと言えばメロンだけど正しい食べ方ってあるの?
程よく油の乗った薄ピンクの生ハムと、ジューシーなメロンの組み合わせはまさに高級感の塊! 生ハムとメロンは、セレブなパーティーの食卓や結婚式のようなパーティーで引っ張りだこの料理の1つ。
しかし庶民の我が家ではメロンと生ハムがあっても、生ハム+メロンを食卓に出す発想がありません。
なんといっても生ハムとメロンを美味しい! と思わないので、生ハムは生ハムで、メロンはメロンでというのが定着しています。
友人に聞いても生ハムメロンの苦手率が高く、好みが分かれる料理の1つではないですか?
そんな好みが二つに分かれる生ハムメロンですが、ちょっと手を加えることで簡単にいつもの生ハムメロンより美味しく出来る方法があるのはご存知ですか?
今回は生ハムメロンの正しい食べ方や歴史、簡単に手軽に生ハムメロンを自宅で食べれる方法を紹介したいと思います。
生ハム メロンの歴史
生ハムメロンはイタリア語でProsciutto e Melone、スペイン語で Melon con jamonと呼ばれているイタリアとスペインの伝統的な料理の1つです。
生ハムメロン♪本物です
今ではスーパーで簡単に生ハムを買える時代ですが、昔は保存食として作られていたと言われています。その始まりは古く紀元前7000年までさかのぼります。
紀元前7000年あたりから豚が家畜として飼われ、豚を食べる生活が始まりました。その結果生ハムが、製造され保存がきくので保存食となりました。
保存食の生ハムは世界に広がり、中国には紀元前4800年前に生ハム文化が伝わったっと言われています。
生ハムメロンが始まったのは保存食として製造された生ハムの塩分が強く、そのまま食べるのは困難だったので、メロンに乗せ塩味を和らげたと言われている説。
もう一つメロンの青臭い味をカバーするために、保存食の生ハムを乗せ青臭い味を和らげたと言われている説があります。
両方の食材が上手にお互いとサポートし、食べやすくなったことからイタリアとスペインの伝統料理に発展していきます。
日本では生ハムメロンの文化は幕末に伝わったとされています。しかし庶民の家庭に定着したのは1945年以降、徐々に一般家庭へと広がっていきました。
特にメロンが日本国内で栽培され始めた事と、バブル時代のイタメシブームから、生ハムメロンの知名度が上がっていったとされています。
生ハムとメロン
生ハムメロンといえば、生ハムとメロンを組み合わせた料理なんですがただハムをメロンに乗せるだけでは本場の生ハムメロンにはならないんです。
本場の生ハムメロンに挑戦したい場合は、生ハムの種類やメロンの種類にこだわらないといけません。
本場イタリアとスペインで使用される生ハムは一般的にはプロシュットProsciuttoという生ハムか、ハモンセラーノJamon Serranoという生ハムが使用されています。
プロシュットProsciuttoイタリア語で豚のもも肉という意味で、豚のもも肉の生ハムです。
ハモンセラーノJamon Serranoはスペインで製造されている生ハムで、主に豚の後ろ足部分を使用し製造された生ハムです。
そのプロシュットProsciuttoかハモンセラーノJamon Serranoを使用してメロンの上に置くのですが、メロンにもこだわりがあり、カンタロープCantaloupeっというメロンを使用します。
カンタロープCantaloupeはヨーロッパや北米よく目にするメロンの1つです。一度カンタロープCantaloupeを食べれば分かるんですが、全然甘くありません。
日本のメロンの甘さを想像し食べたんですが、熟してないメロンの味で青臭さが確かに強いメロンです。
私は熟してないからだ~っと思い、何日も置いてカンタロープCantaloupeを食べたんですが残念ながら甘くならないんです…。
アメリカに来て毎回毎回思うんですが、日本の果物は「甘くて本当に美味しい」と思います。
正しい食べ方
生ハムメロンの食べ方ってあるんでしょうか? 自宅で食べる場合には自分の自由に食べれますが、立食パーティーとか結婚式などでは思うが侭に、生ハムメロンを食べれませんよね?
1人の大人としてのマナーを試される場ですから、周りの目が気になりませんか?
100点のマナーを身につけたいわけではありませんが、最低限公共の場で恥をかかない程度に、生ハムメロンを食べれるマナーを覚えておきたくないですか?
生ハムメロンを目の前にして、まずあのハムをどうしよう? って思いませんか? グルグルっとまいて1口で食べるのか?
ハムをメロンの上に置いて食べるのか? メロンとハムは別に食べるのか? と生ハムメロンを食べている人を探し辺りを見回してしまいます。
ギョロギョロっと見回してる姿ほどかっこ悪い姿はありませんよね…。そんな浮いている人にならないために今日は生ハムメロンの食べ方をマスターしましょう!
生ハムメロンの食べ方のマナーのポイントとしては、上手にナイフとフォークを使えるかがポイントです。
食べ方としては、ルールやこうやって食べないといけない掟などは掲げられていませんが、上品に食べるコツはこれです。
ナイフで生ハムとメロンをカットして、生ハムをメロンの上に乗せて頂くのが、綺麗に見えるみたいです。
しかしパーティーなどではメロンを小さくカットされていてその上に生ハムが乗ってますから、そのまま一緒に食べられるようになっていた場合はそのまま頂くのがマナーと言われています。
そして必ずしも生ハムとメロンを一緒に食べなくてはいけない掟はありません。
ナイフとフォークを使い生ハムを小さくカットして食べ、お口直しにメロンを次に食べる食べ方でもOKなんだそうです。
生ハムメロンを戴く上のマナーとしては、上手にナイフとフォークをつかい小さくカットして戴くのがマナーとなっています。
生ハムはメロン以外にも合いますよ!
生ハムメロンは苦手! という方は多いんではないでしょうか? 私も苦手ですが、生ハムメロンを美味しく戴くコツがあるんです。
そのコツなんですが生ハムの塩分とメロンの甘さにあります。生ハムの塩分が少なく甘いメロンではバランスが悪く、生ハムの塩分が強くメロンも甘くでは喧嘩しているとしか思えません。
私みたいに生ハムメロンが苦手な方におススメ方法が、メロンはカンタロープCantaloupeを必ず使用することです。
カンタロープCantaloupeはウリやきゅうりのような味で、甘みもなく野菜の味です。そのカンタロープCantaloupeに生ハムを上に乗せて食べると決して喧嘩はしません!
いつの間にか「美味しい」と口にしているもしれませんよ。生ハムはメロンにだけでなくほかの食材にもあるのはご存知ですか~?
私の知人は白桃に生ハムを巻いて食べて「美味しい~美味しい~!」を連発していました。
私は甘いメロンに生ハムがダメなので白桃と生ハムはダメだな~っと思い他に合う食材は無いかな? と探していたらありました!
絶対合う! という食材それは「アボカド」です。
アボカドと生ハムの組み合わせを是非やってみてください! 完璧というぐらいにマッチしますよ。
そこに少し手を加えるなら、クリームチーズに砕いたナッツを混ぜ生ハムの上に置き、クルクルっと丸め一口サイズに切ったアボカドの上に乗せて食べます。
生ハムを処理しちゃおう~っという時に1度試してください! 次からやっつけ料理ではなくおつまみコースへ、昇格間違いないですよ。