海苔の消化が日本人にしかできないのはデマ?加熱すれば大丈夫?


海苔は日本で歴史が古くなじみ深い食品で、幅広い年代で好まれています♪

焼き海苔・きざみ海苔・青海苔・味付け海苔・佃煮など、様々な形で販売されていますよね。

香ばしくて旨味もあるので、そのまま食べても美味しいですが、ご飯やお餅や麺類などにも抜群に合います♪

我が家では、サイズが違う海苔を常備していて、様々な料理に使っていますよ。

そんな風味も使い勝手も良い海苔ですが、日本人以外の方は消化しにくいと聞いたことがあります!

そこで、海苔の消化は日本人にしかできないってデマ?生と加熱した時の消化の違いや、日本や韓国の海苔事情を見てみました。

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海苔の種類と栄養!消化に大きく関係している成分は?

海苔は非常に昔から食べられていましたが、江戸時代に養殖するようになってから江戸の特産品となり、全国にも広まりました♪

海苔を使ったおつまみの動画です。

今も日本では養殖が盛んで、消費量は多いです。加工方法によって、主に次のように分かれます。

・生海苔…収穫後に異物を除いて洗浄したもの 

・乾(ほし)海苔…生海苔をすいてから乾燥させたもの。別名:板海苔。生海苔のことを乾海苔と呼ぶ場合もある

・焼き海苔…乾海苔を焼き上げたもの。醤油・砂糖などで味付けしたのが味付け海苔

生海苔・乾海苔と焼き海苔の大きな違いは、加熱しているか加熱していないかです。

そして、乾海苔も焼き海苔もともに、次のような栄養を多く含んでいます。

・タンパク質

・食物繊維…水溶性のものが多い

・βーカロチン

・ビタミンB群…ビタミンB2・ビタミンB12・葉酸など

・カルシウム

・鉄

・ヨウ素

特にタンパク質と食物繊維の含有量が多く、ビタミンやミネラルも豊富で、栄養のバランスもとても良いのですよ♪

そして、多く含まれる食物繊維は、海苔の消化に大きく関わってきます!次でお話していきます。

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生海苔を消化できるのは日本人のみなの?

加熱していない生海苔・乾海苔と、加熱してある焼き海苔では、消化にかかる時間も次のように違います。

生海苔・乾海苔…丈夫な細胞壁で覆われているため、消化されにくく、消化に時間がかかる

焼き海苔…加熱によって細胞壁が壊れるので、生海苔より消化にされやすく、消化にかかる時間も短い

2010年にフランスの研究チームが発表したことから、「日本人だけが生の海苔を消化できる」と話題になっています。

しかし、実際の研究発表と違う内容が広まってしまいました。

その研究の対象数も少なく、日本人と北米人のみの比較なので、日本人だけが消化できるとは言い切れないのです。

消化できない体質の日本人もいらっしゃいますよ。

ただ、比較的多くの日本人が、生海苔の食物繊維を分解できる腸内細菌を持っているのは明らかで、生海苔を消化することができます。

この腸内細菌は日本人固有のものではありません!海苔などの海藻を食べ続けてきた、伝統的な食習慣によるものが大きいのですよ。

海藻を食べ慣れていない地域の方は、この腸内細菌を持っていないので、生海苔を食べるとお腹を下してしまう可能性があります!

しかし、お話したように海苔を加熱すれば、多糖類(食物繊維)の細胞壁が壊れて消化しやすくなります。

外国の方でお寿司を食べる機会もあると思いますが、軍艦巻きなどには、焼き海苔を使っているのでちゃんと消化されるんですよ。

韓国の方も海苔を消化することができる?

日本だけでなく、韓国・中国・イギリス・ニュージーランドなどでも海苔を養殖しています。

特に韓国での海苔の消費量は多く、一人当たり消費量は日本よりも韓国の方が多いのですよ。

日本の焼き海苔よりも薄い韓国海苔は、我が家でも大人気で、食べ始めるとあっという間になくなってしまいます♪

韓国では生海苔を食べる地域もありますが、加熱して使うことが多く、韓国海苔は焼き海苔を味付けしたものなので消化も良いです。

海藻を食べる習慣がある韓国など、海苔をよく食べる地域では、日本人と同様に生海苔を消化する腸内細菌がある方も多くいらっしゃるはずですよ。

中国やイギリスの一部などでも、海苔はよく食べられていますが、地域によって食べ方が違います。

ただ、日本人でも海苔を食べ過ぎると(焼き海苔でも)消化不良を起こす恐れがあります。適量をよくかんで食べるようにして下さいね。

長年、名脇役として食卓を豊かにしてくれている海苔。なかなか生の海苔を食べる機会がないのですが、生ならではの風味の豊かさを味わってみたいです♪

2020年08月


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