数の子の旬の時期はいつ?国内産と外国産で違うの?
今年のおせち料理で、味付数の子を食べました。プチプチとした食感が魅力的です♪
そのまま食べても充分美味しいですが、松前漬けに入れるとさらに旨味がアップしますよね。
数の子の歴史は古く、徳川吉宗が将軍だった1700年代頃から、おせち料理に入れられるようになりました。
昔は、干したものが主流でしたが、今は塩漬けしたものや味付けしたものが好まれています。
数の子は加工品なので、旬などはないように思われるかもしれませんが、ちゃんとあるんですよ。
そこで、数の子の旬の時期をチェック!ニシンと関連付けながら国内産と外国産の旬を見てみました。
国内産数の子の旬は?ニシンとの関係もチェック!
数の子はニシンの卵巣です。二親(ニシン)から多くの子供(卵)が生まれることにあやかって、子孫繁栄を願って数の子をおせち料理に入れるようになりました。
おせち料理以外に、お寿司のネタにしたり、和え物に入れたりしても美味しいですよね。
塩数の子の塩の抜き方をご紹介している動画です♪
数の子は、黄金色できらびやかな姿をしていて高価なことから、「黄色いダイヤ」という別の呼び名もあるんですよ。
数の子の親のニシンは、冷たい海水を好んで泳ぐ魚なので、日本では北海道などで獲れます。
明治・大正時代は多くニシンが獲れていましたが、昭和30年代以降は漁獲量が激減しました。
これは乱獲や海水温の上昇などが原因と考えられています。
今は漁獲量も増えつつありますが、カナダやアメリカなど外国から輸入し、北海道の留萌市など国内で加工することが多くなっていますよ。
ニシンは群れで泳ぐ魚で、回遊範囲や産卵の時期や場所によって多くの系統に分かれます。
北海道のニシンの主な系群と産卵期を見てみました!
北海道・サハリン系群…大規模に回遊する。かつて非常に多く獲れた。産卵期は3月~6月頃
湖沼性ニシン…風蓮湖・厚岸湖・サロマ湖など、淡水と海水が混ざった汽水湖の近くで産卵・生育するニシン。産卵期は主に1月~5月
産卵期の頃の卵が成熟していて美味しいので、国内産の数の子の旬は主に3月~5月頃なのですよ。
ニシンは、3月から4月頃に産卵のために北海道西岸に群れでやってくることもあるので、別名「春告魚」とも言われています。
次は、外国産の数の子の旬などについてお話していきますよ♪
外国産の数の子の旬は産地によって違うの?
ニシンを食べる国は多いですが、数の子を食べる国は日本以外にほとんどありません。
外国から輸入される数の子では、日本産のものに食感などが近い、カナダ西海岸やアメリカのアラスカ州など太平洋産のものが人気です!
そして、大西洋産の数の子も輸入しています。
太平洋産のものと大西洋産のものとでは、特徴や漁期が違うのでチェックしてみました。
おおよその漁期
・カナダ西海岸…3月~4月
・シトカ(アメリカアラスカ州)…4月
・ブリストル(アメリカアラスカ州)…4月
大西洋産の数の子…砂地や石や岩に産卵するので、柔らかく粘着力が弱い傾向にある。塩数の子の他に味付数の子に使われることが多い。
おおよその漁期
・カナダ東海岸…5月~6月と9月~10月
・オランダ…11月~12月
・シェトランド諸島(イギリス)…8月~9月
国内産の数の子と同様に、人気があるカナダ西海岸産など太平洋産の数の子も、3月~5月の春が旬なのですよ。
加工技術の発達・品質管理の徹底・流通経路が整ったので、数の子を1年中食べれるようになりました。
しかし、旬の時期の生の数の子は食感などが特に良いので、塩漬けなど加工しても美味しいです。
北海道の小樽などでは、旬の時期に新鮮な数の子を出してくれるお店もあるので、旅行できるようになったら訪れて食べたいと思います♪
ニシンの旬の時期は?春以外にもあるの?
地域にもよりますが、3月頃スーパーで北海道産の生ニシンを売っている場合があります。
東京の卸売市場でも2月・3月は北海道産のニシンの出荷量が比較的多いですよ。
石狩湾系のニシンなどはもっと早いですが、国内産のニシンの漁期は産卵期の3月~5月で、漁獲量が多いのでその頃が旬です。
この時期のニシンはお腹に卵や白子を持っているので、焼いたり煮たりしても美味しいですよね。
そして、例えば北海道太平洋沿岸のニシンは、抱卵前の10月~12月も比較的出回るので、その頃も旬と言えるのですよ。
この時期のニシンも脂がのっていて、塩焼きにしたり刺身にしたりても抜群です♪お魚そのものを味わいたい方におすすめですよ。
ニシンの特徴を絡めながら数の子の旬についてお話しました。
これから数の子はさらに美味しい時期になるので、食べる機会を増やしていきたいです。次回も数の子についてお話していきます。