山椒の効能は食べ過ぎると?適量で健康効果もアップ♪
山椒は日本の香辛料の中で代表的な存在で、英語では「ジャパニーズペッパー」と呼ばれています。
粉山椒はうなぎの蒲焼の薬味として有名ですが、焼肉や漬物などにかけても美味しいですよ。
昨年はやや不作だった地域も多かったようなので、今年はより多く収獲できると良いですよね♪
前の記事、粉山椒など山椒の旬は?では、部位ごとのおすすめの食べ方などをお話しました。
山椒は風味の良さが魅力で栄養もありますが、食べ過ぎると体に影響があるのかも気になる所です。
そこで、山椒の効能は食べ過ぎるとどうなるの?実の健康効果をチェックし、食べ過ぎのデメリットを見てみました。
山椒の辛味成分や香り成分の働き!生薬にも?
山椒の芽や葉や花や実は食用に使われますが、幹や枝はすりこぎや杖などにも使われています。
そんな使い途が多い山椒ですが、辛味成分や香り成分が多く含まれていますよ。
辛味成分はサンショオールなどで、サンショオールの主な効能はこちらです!
・胃腸の働きを整える
・消化不良を改善する
・食欲をアップさせる
・代謝を活発にする
・脳を活性化させる
・発汗作用がある
主にサンショオールに健胃効果や体を温めるなどの効果があるため、成熟した果皮は生薬にも使われています。
そして、香り成分が合わさって山椒独特の爽やかな香りがします。主な香り成分と効能をチェックしてみました!
・ゲラニオール…抗菌作用・血圧降下作用など
・リモネン…血行促進・リラックス効果など
・ジペンテン…胸焼けを抑制するなど
一般的には未熟な青山椒の時が辛味や香りが最も強いです。
そして、山椒はタンニンなどのポリフェノールも含んでいて、抗酸化作用があり、動脈硬化などの生活習慣病を防ぐ効果もあるんですよ。
山椒に多く含まれているミネラル♪効能は?
日本ではぶどう山椒・朝倉山椒などの品種が多く出回っています。
そして山椒は、種類や品種によって葉や実の形状や風味などが違うのですよ。
辛味成分や香り成分についてお話しましたが、ミネラルも種類多く含まれています!
特に次のミネラルは豊富に入っていますよ。主な効能とともに見てみました。
・カルシウム…骨や歯のもととなる。ストレスを和らげる。
・マグネシウム…カルシウムと関係が深い。丈夫な骨や歯を作る。精神を安定させる
・リン…神経や筋肉の機能を正しく保つ→だるさや筋肉の低下を防ぐ
・鉄分…ヘモグロビンの構成成分で貧血を防ぐ
・クロム…糖尿病・高血圧・動脈硬化を予防する
・モリブデン…鉄の代謝に関わり、貧血の予防をする
このように、山椒の実は、辛味成分や香り成分やミネラルなどの栄養が詰まっていて、効能も多いですが、食べ過ぎると体に悪影響を及ぼしてしまう場合もあるんですよ。
次で詳しくお話していきます。
山椒を食べ過ぎると逆効果にも?1日の目安量をチェック!
私は、味噌汁などの汁物や丼物に山椒をふりかけて食べる事が多く、その美味しさに山椒を食べ過ぎてしまいそうになります…。
しかし健康な方でも、食べ過ぎると次のような症状を引き起こしてしまう場合も。
舌に強いしびれを感じる
・サンショオールに麻酔と似た作用があるため
・山椒にわずかに含まれるキサントキシンという成分もしびれを引き起こす
このキサントキシンは魚類には強い痙攣作用がありますが、人間が普通に摂る分には問題ありません。
しかし大量に摂ると神経を麻痺させる作用が強く出るので、ほどほどにしましょう!
粉山椒の豆袋を使ったことがある方もいらっしゃると思いますが、1袋に0.2g入っていることが多いです。
山椒の1日の摂取量に決まりはありませんが、食べ過ぎないためにも、粉山椒1人0.2g位を目安に食べて下さいね。
そして、山椒の刺激が強すぎる場合もあるので、次の方は特に食べる量に気をつけた方が良いですよ。
- 潰瘍性の疾患がある方
- 体に熱がこもっている方
- 腎機能が低下している方
山椒は唐辛子と辛味の性質や辛さが違うので、山椒ならば食べられるという方も多いです。
暑い時期に山椒が入った料理を食べるとさっぱりと食べられるので、量を気にしながら食べようと思っています♪