玉ねぎを食べ過ぎると体臭が強くなる?原因はコレだった!
ダイエットに、血液をサラサラにする、など体にいいと言われる玉ねぎ。毎日よく食べる野菜ですよね。
体にいいと知れば、毎日たくさん食べるといいのかなって思ってしまいがちです。でも、食べ過ぎると体臭が強くなる??!そんな話も聞かれたことあるのではないでしょうか。
玉ねぎを食べ過ぎると体臭が強くなるって本当?どうしてそうなるのかについて、ご紹介したいと思います。
本当に臭くなるの?
玉ねぎには、硫化アリルという成分が多く含まれています。これが、実は臭いの原因になるんです。なぜでしょう?それは、硫化アリルが酸化すると臭いを発生する硫黄酸化物だからです。
玉ねぎを食べると、胃で消化されて硫化アリルが血液に混じって体中をめぐります。そして、毛穴から汗とともに出て臭いを発生してしまいます。
お口の中で発生すると口臭の、便中に排泄されると便臭の原因になります。また、たくさん食べ過ぎると消化不良を起こして、下痢をしたりガスが発生したりしますが、おならも臭くなってしまいます。
体臭が強くなるなんて、なんだか嫌ですよね・・・。硫化アリルって、他にいいところはないのかなぁ・・・。
臭うだけじゃない!硫化アリルの働きとは?
硫化アリルは、実は体にいい働きもたくさんあります!
- 消化液の分泌を促して、食欲増進!
玉ねぎの硫化アリルはアリインといいますが、これがアリイナーゼという酵素と反応してアリシンという物質に変わります。アリシンは消化器の粘膜を刺激して、消化液の分泌を促し、食欲を高めます。
でも、あまり刺激が多いと下痢や胸やけを起こしてしまうので食べ過ぎないようにしたいですね。
- 血液をサラサラにする、高血圧、動脈硬化予防
硫化アリルは血液中の血栓を溶かし、コレステロールなどの脂質を分解する作用があります。そのため、血液がドロドロになるのを防いでくれます。高血圧や動脈硬化などの生活習慣病(メタボリックシンドローム)の予防につながるわけですね。硫化アリルは熱に弱いので、この効果は生で食べる方が高いです。
- ビタミンB1の吸収を助ける、新陳代謝をよくする
硫化アリルはビタミンB1と結合しやすく、体内への吸収を助けてくれます。ビタミンB1が効率よく吸収されると、新陳代謝がよくなります。すると、老廃物の排出が促され、脂肪燃焼して肥満を予防したり、体温を上げて免疫力を高めたりします。
風邪をひきやすかったり、体力が落ちてるかなと感じる時は、玉ねぎはおすすめです。
また、ビタミンB1は疲れると筋肉にたまる乳酸を分解してエネルギーに変えてくれます。硫化アリルによってビタミンB1の吸収が促されれば、疲労回復の効果も期待できますね。
こんなにいい成分の硫化アリル、たくさん吸収するととっても健康になれそう!だけど、臭いも気になるところ、1日1ケ位は影響少ないようなので、うまく取り入れたいですね。
臭いを軽減!硫化アリルを気化させよう♪
大丈夫です!ずっと臭いが続くわけではないようです!玉ねぎを食べてから臭いとなるのに約16時間だそうです。
そして、体臭がとれるのに2~3週間かかるそうです。ちょっと長いと感じるかもしれませんが・・・。
臭いをとる方法があればいいのにな~と思っちゃいますね。硫化アリルは玉ねぎの他、ネギ類、ニラ、ニンニクなどユリ科ネギ属の野菜に多い成分なんです。
これらを切った時、細胞がこわれて硫化アリルが気化します。そして、空気にふれるとツンとした独特の香り、辛み、涙が出るような刺激をおこします。
とても揮発性の強い成分なので、加熱すると他の成分に変わります。また、水に溶け出しやすい成分でもあります。
サラダなど生で食べる時は、玉ねぎをスライスして十分水にさらすと硫化アリルが溶けだします。辛みがおさえられて、臭いのもとを減らせます。
玉ねぎを食べ過ぎて体臭が強くならないように、硫化アリルを減らしておくととよさそうですね!口臭予防なら、食べるのを控える他にリンゴや緑茶などを食後に食べるといいという調査結果もあります。
逆に玉ねぎの効果を十分に得たい!という場合は、水さらしの時間を短めにします。新玉ねぎだと水さらしの時間が短くても食べやすいですね。
硫化アリルは玉ねぎを切った後しばらくしてからの方が働きが強まるそうです。効果を最大限に得たい時には、水にさらさずに15~20分放置するといいようですよ。