赤貝の刺身の栄養は?健康効果に注目してより安全に♪
日本で獲れる貝の種類はとても多く、1年を通して旬のものを食べることができますよね♪
そして、身の色が鮮やかで見栄えが良い赤貝は、歴史が古く人気があります。
煮物や和え物などいろいろな食べ方がありますが、刺身や寿司などで食べる事が多いですよね。
子供の時に食べた赤貝の握りは、想像以上に食べやすく美味しかったのを覚えています。
刺身にしてもクセが比較的少ない赤貝は、実は栄養がとても豊富なんですよ♪
そこで、赤貝の刺身の栄養に注目!多く含まれている成分の健康効果や、起こる可能性がある食中毒について見てみました。
赤貝の形状や産地や風味は?似た貝も!?
赤貝は、日本の広い地域で獲れることもあって、なじみが深い貝ですが、近年は国内での漁獲量が減り、貴重なものになりつつあります。
赤貝の特徴を簡単にチェックしてみました!
・大きさ…殻長は大きくても12cm位、殻の厚さは9cm位でやや厚みがある
・身の色…赤っぽい。身や汁が赤色をしているのは、ヘモグロビン(血色素)を多く含むため
・旬…漁期は9月から6月。旬は産地によって違うが、一般的には冬から春にかけて(12月~3月頃)
・国内の主な産地…三陸産・三重・愛知・長崎など。特に宮城県名取市ゆりあげ港は有名な産地
・輸入先…韓国や中国など
・食感…プリプリとしている
・香り…さわやかな磯の香り
・味…上品な甘味
ちなみに、赤貝の味付け缶詰には、よく似たさるぼう貝が使われることが多いですよ。
さるぼう貝のことを赤貝と呼んでいる地域もありますが、さるぼう貝の方が小さく、殻のスジの数が少ないです。
赤貝の栄養素!刺身で栄養は獲れるの?
煮付けや殻蒸しや炊き込みご飯など、地方に伝わる赤貝の郷土料理がありますが、生で食べるのも美味しい食べ方ですよね♪
カロリーを見てみると、むき身1枚15gは11kcalで、脂質がほとんど含まれていないため、低カロリーです。
赤貝は、低カロリーでありながらタンパク質やミネラルやビタミンなどを豊富に含んでいて、刺身などで食べると手軽に栄養が摂れるんですよ。
多く入っている成分と主な効果をチェックしてみました。
ミネラル
・カリウム…体内の余分な塩分を排出する。血圧を下げる。筋肉を正常に保つ効果
・鉄…ヘモグロビンの構成成分。貧血を防ぐ。疲労回復効果
・亜鉛…酵素の構成成分。新陳代謝を促す。味覚を正常に保つ
ビタミン
・ビタミンB1…炭水化物の代謝を促す。脳や神経機能を正常に保つ
・ビタミンB2…成長を促進する。皮膚や粘膜の健康を保持する
・ビタミン12…赤血球の生成に関わり貧血を予防する。核酸やタンパク質の合成を助ける
・タウリン…含硫アミノ酸の仲間。肝機能を高める。動脈硬化など生活習慣病の予防
特に鉄やビタミンB12の含有量は、貝類の中でもトップクラスで、貧血気味の方などにおすすめですよ。
赤貝のむき身を1個食べただけで、1日に必要なビタミンB12を充分に摂ることができます。
しかし、赤貝に不足している栄養素もありますので、野菜など他の食材も食べてバランスを取って下さいね♪
握りならば、生活習慣病の予防効果があるエイコサペンタエン酸(EPA)を多く含む、アジやイワシなどがおすすめです。
赤貝の生食!注意した方が良い場合も?
味や食感が良く栄養価も高い赤貝ですが、生食するのが不安な方もいらっしゃると思います…。
ごくまれに赤貝にノロウィルスや腸炎ビブリオが付着し、食中毒が起きてしまう場合があるんですよ。
それぞれの食中毒をチェックしてみました!
・ウィルス性食中毒
・カキに多いが赤貝などの二枚貝が原因になることも
・主に冬場に発生する
・発生経路がわからないことも多い
・(赤貝の)生息域にノロウィルスが浮遊していて、知らずにノロウィルスを内臓に溜め込み、生食することで食中毒が起きることも
・生食する時は内臓を取り除き汚染しないよう注意する
腸炎ビブリオ食中毒
・細菌性食中毒
・夏に多く発生する
・臓器に付着した菌が調理時に増殖することで起こる
・二次汚染が原因の場合もある
どちらの食中毒も、十分な加熱や衛生管理を徹底するなどで、予防することができます。
赤貝の刺身が残って生で食べるのが不安な場合には、味噌汁にするのもおすすめです!良いだしが取れますよ。
そして、貝毒も食中毒を引き起こす可能性があります。
有毒化したプランクトンを食べた赤貝に毒が蓄積し、それを人が食べると食中毒が起きてしまうのです。
しかし、各都道府県の検査で、基準値を超えたものは出荷されないので、市販のものはかなり安全です。輸入した赤貝も検査が厳しくなってきています。
取り扱いに気をつけて、赤貝を生でも加熱してもより美味しく食べていきましょう♪
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