ねぎの栄養と効果は?アリシンだけでなくミネラルやビタミンにも注目!
冬の北風にさらされて、甘味が強くなる野菜が多いのですが、ねぎもその一つ。
例えば今が旬の深谷ねぎは、みかんに匹敵する甘さだそうで、糖度が11度~15度もあるんですよ。
深谷ねぎの白い部分をそのままで食べているのを、先日テレビで見ましたが、本当に甘くて美味しそうでした♪
一方ねぎの特徴と言えば、辛味成分が含まれていること!以前の記事、ねぎの食べ過ぎと体臭の関係についてで長ねぎの白い部分にはアリシンが多く含まれているとお話しました。
アリシンの他にも注目したい成分はありますし、白い部分と緑の部分でも、含まれている栄養が違うので、多くの効果が期待できそうですね♪
そこで、ねぎの栄養と効果は?これからの時期、栄養も味も増すねぎの魅力について詳しく調べてみました。
ねぎにはどんな栄養が含まれているの?緑の部分と白い部分の差にも注目!
ねぎには多くの種類の栄養が含まれているのですが、やはり突出しているのは、ニンニクやねぎの仲間に多く含まれているアリシン!
アリシンには、食欲増進効果・疲労回復効果・抗菌作用があると前にお話しましたが、他にも次のような効果があるんですよ。
- 血糖値の上昇を抑える
- 血液の流れを良くする効果
- 抗酸化作用による生活習慣病の予防
そして、イライラを鎮める働きのあるカルシウムやマグネシウムも、ねぎは含んでいます♪
ちなみに、アリシンにも神経系の興奮を落ち着かせる作用があるんですよ。
また、むくみ予防の効果があるカリウムが、白い部分にも緑の部分にも入っていますし、老化や動脈硬化などを防ぐ効果があるセレンなど、多くのミネラルが含まれています。
そして、お次はビタミン類!体内でビタミンAに変換されるβーカロチン・ビタミンC・葉酸は要チェックです。
βーカロチンは、ねぎの緑色の部分に多く入っていて、肌の粘膜などを保護する働きがあります。
そして白い部分にも緑色の部分の方にも入っているおなじみのビタミンCは、抗酸化作用があって肌荒れを防ぐ効果も。
最後は葉酸。葉ねぎは野菜の中でもかなり含有量が多い方ですが、長ねぎも比較的多く含んでいますよ。
緑の部分に多く、貧血や動脈硬化などの予防効果もありますが、胎児の先天性異常のリスクを下げる効果があるので、妊婦さんにとっても大事な成分なんです。
このように、ねぎにはアリシンだけでなく、ミネラルやビタミン類も含まれているので、多くの効果を期待できるのですよ。
風邪をひいた時にねぎのどんな成分が効果的なの?
ねぎは、風邪の予防や引き始めに良いと言われています。「焼いたねぎをガーゼに包んで喉に巻くと効く」という言い伝えもありますよね。
私は風邪気味だなと思った時は意識してねぎを食べるようにしていますよ。
温かいうどんにねぎをたくさん入れ、卵とじにして食べるのですが、すぐに出来ますし体も温まります♪
ねぎが風邪に良いと言われているのは、先程お話してきたアリシンやβーカロチンやビタミンCの、次に挙げる働きや効果が大きいのです。
βーカロチン・ビタミンC…免疫力を高める効果
風邪っぽいと思ったら、ねぎたっぷりのスープや鍋などの料理も良いですが、ねぎ湯もおすすめですよ~。
作り方はみじん切りにしたねぎの白い部分と味噌をおわんに入れ、お湯を注いで出来上がり♪
味噌を入れると飲みやすくなりますよ。好みで生姜や鰹節をいれるのも良いですね。
ねぎの緑の部分を切った時に出る液は何?栄養効果はあるの?
私は長ねぎを買ってくると、切って白い部分と緑の部分に分けていました。
煮豚などで緑の部分を使うこともありましたが、ほとんど白の部分のみを使っていたのです。
しかし、緑色の部分も栄養効果が高いことを知り、今では緑の部分も使っているのですが、緑色の所を切るとぬるっとした液が出てきます。
変な臭いはしませんし、悪くなっている様子もありませんが、何の成分なのでしょうか?
このヌルヌルの成分は、多糖類で食物繊維の仲間のフルクタンで、白い部分にも含まれています。ねぎの甘味のもとでもあるのですよ。
フルクタンは免疫を上げる働きがあり、インフルエンザの予防効果があるとして注目されているんです。
フルクタンは水溶性ですが、熱に強いんですよ!加熱するとフラクタンの甘味が増えるので、ねぎをじっくりと焼くのもおすすめ♪
ねぎは日本で古くから栽培されてきた野菜ですが、調べてみるととても栄養効果の高い、魅力的なものだとわかりました。これからは我が家でねぎを使うことがますます増えてきそうです。