人参の栄養は加熱するとどうなる?β-カロテンやビタミンCなど壊さず摂るコツをご紹介♪


どこのおうちでも必ずある人参。煮物、炒め物、和え物、サラダ、なんでも使える野菜ですよね!我が家でも必ず常備しています。
carrots-673184_640
人参といえば栄養たっぷりな緑黄色野菜の代表。美容と健康のためにスムージーにして飲む方も多いですよね。

ところで、スムージーはフレッシュな生で作りますよね。生だと栄養そのまま摂取できる、という話もよく聞きます。

でも人参って、どちらかというと加熱して食べる方が多いような・・・。加熱すると栄養ってどうなるんでしょうか?気になりますよね。

そこで今回は、人参の栄養は加熱するとどうなるのかについてご紹介いたします。

スポンサードリンク

人参は加熱してもOK?熱に強い栄養は?

加熱するとビタミンが壊れる、ってよく聞きますよね。人参は加熱して使うことが多いですが、栄養きちんと摂れてるんでしょうか?

人参の栄養にはに強いものと弱いものがあります。

加熱に強い栄養素は?・・・β-カロテン・リコピン・食物繊維

人参を加熱調理しても、β-カロテンやリコピンはなくならないんですね♪

β-カロテンは鮮やかな人参のオレンジ色の色素です。抗酸化作用が非常に高く、病気や老化の原因になる活性酸素の影響を減らしてくれます。体内ではビタミンAに変わり、目の機能を正常にする働きもします。

リコピンは、お正月によく登場する金時人参に含まれています。トマトやスイカに多い赤い色素で、抗酸化作用が高く、しかも加熱すると効果がアップします。

食物繊維は、水分を含んでふくらみ腸を刺激したり、腸内で善玉菌のエサになって腸内環境を整えたりして便秘解消効果があります。

加熱に弱い栄養も?加熱時間がポイント!

我が家は炒め物や煮物や味噌汁の具にすることが多いです。たまに千切りにしてサラダにすることもありますが、断然加熱調理の方が多いです。

人参の栄養には加熱に弱いものもあります。

加熱に弱い栄養は?・・・ビタミンC・葉酸

ビタミンCはお肌の新陳代謝をたすけ、健康なお肌を保つ効果があります。また、免疫力を助けて風邪予防にも効果的です。

葉酸は、血液を作るのを助ける働きがあります。胎児の正常な発育にとても大切なので、妊娠初期の女性は特に必要とされています。

これらビタミンC・葉酸など水溶性ビタミンは熱に弱いんです。これらの栄養は熱でなくなってしまうんでしょうか?心配ですよね。

ビタミンCは熱に弱いといわれますが、実際は分解されやすいもの(酸化型ビタミンC)とそうでないもの(還元型ビタミンC)とがあり、一概に熱で壊れるとは言い切れません。

ただ、加熱することで分解のスピードが速まったり、ゆでる場合にはゆで汁にビタミンCが流出してしまったりするので、茹で汁も一緒に摂れるスープやシチュー、味噌汁などは安心です。

酸化型ビタミンCは急速に分解されてしまうものではありませんが、短時間で調理したり、調理したら早めに食べるなどする方が、よりムダなく摂取できます。

しかも、短時間加熱にはもうひとつ利点が!

短時間加熱で→ビタミンCを分解する酵素の働きをストップ!

人参にはアスコルビナーゼというビタミンCを分解する酵素が含まれています。切ったりすりおろしたりすると、時間とともにビタミンCが減ってしまうんです。

でも、酵素は熱に弱いので、さっと火を通しておけばアスコルビナーゼの働きを抑えてビタミンCを守ることができます♪

また、カリウムという栄養の流出もさっとゆでるだけなら最小限に少なくて済みます。

カリウムはむくみ予防や血圧を正常に保つのに効果的な栄養で、熱にも強いのですが水に溶けだしやすいからです。

スポンサードリンク

どんな料理がいい?人参の栄養をしっかり摂る調理法をピックアップ

β-カロテンやリコピンは脂溶性ビタミンですので、油との相性ばっちり!吸収力がアップします!

β-カロテンは油を使った炒め物や揚げ物がおススメ♪・・・きんぴら、かき揚げ、天ぷら、バターソテー等
β-カロテンやリコピンは加熱に強いので安心ですね。

ビタミンCを効率よく摂取するには、アスコルビナーゼによる分解を止める必要があります。熱や酸でアスコルビナーゼの働きを止めることができます。

ビタミンCを守るために酵素を止めよう♪・・・さっと下茹で、レモン果汁や酢をふりかける

ビタミンC自体は熱に弱いので、下茹で時間が長いと壊れてしまいます。あらかじめ薄くスライスしたり、千切りにしたりして、火の通りやすい状態にしておくといいですね。
carrots-1082251_640
お正月の紅白なますはお酢を使った料理で、とても理にかなっています!

ここまで、人参の栄養と加熱による影響についてご紹介してきました。このほかにも、人参には鉄分・カルシウム・ビタミンなどがバランスよく含まれています。

日常的に食べる食材ですから、私たちの健康にとても役立ってくれているんですね!身近すぎてなんとなく使って栄養が摂れてる気がしていたけど、効率よく吸収するにはコツがあったんですね。

コツをおさえて人参の栄養をしっかり摂取していきましょう!

2016年11月


スポンサードリンク


今日何食べる?を応援してください♪


こちらも美味しい記事です♪

    

2 Responses to “人参の栄養は加熱するとどうなる?β-カロテンやビタミンCなど壊さず摂るコツをご紹介♪”

  1. c (1 comments) より:

    ビタミンCが通常調理での加熱で壊れるというのは古い間違った情報です。一度調べなおしてみてください。

    • ugougo (24 comments) より:

      コメント、ご指摘ありがとうございました。
      こちらでも調べてみたところ、実際は分解されやすい酸化型ビタミンCと、そうでない還元型ビタミンCというものがあり、一概に熱で壊れるとは言い切れないんですね!勉強になりました。
      ブログの文章内もその点を追記しました。これから当ブログを読んで頂ければ幸いです。

コメントを残す

サブコンテンツ

最近の投稿

このページの先頭へ

このエントリーをはてなブックマークに追加
Check